藤田 薫
伊豆諸島とその周辺本土におけるヤマガラの集団構造
伊豆諸島には,形態で同定可能なヤマガラの3つの亜種(2亜種は伊豆諸島固有亜種でレッドデータ種)が生息している.これらの亜種の分子マーカーDNAを解析することで,集団構造を明らかにする.
キブシをめぐる生物間相互作用
昆虫の少ない早春に開花し、実にタンニンを多く含むことによって昆虫の食害を避けているキブシの生活史と、花粉媒介および種子散布の生物間相互作用やタイミングについて、生物間相互作用の異なる島と本土で明らかにする。
略歴
・東邦大学理学部生物学科卒業
・(財)日本野鳥の会 横浜自然観察の森レンジャー(2007.3退職)
・2007年4月より研究生
・2013年4月より訪問研究員
・(財)日本野鳥の会 横浜自然観察の森レンジャー(2007.3退職)
・2007年4月より研究生
・2013年4月より訪問研究員
業績
・藤田薫.1992.ヤマガラのさえずり行動の特性.STRIX, 11: 35-45.
・藤田薫.1993.シジュウカラの冬期の体重変化.STRIX, 12: 73-79.
・藤田薫.1994.ヤマガラのつがい形成時期について.STRIX, 13: 214-217.
・藤田薫・篠原由紀子.1994.シジュウカラによるねぐら箱の選好.BINOS, 1: 15-19.
・藤田薫.1995.変わった巣材を使ったヤマガラとシジュウカラの巣.BINOS, 2: 67-69.
・藤田薫.1996.ヤマガラが好む貯食場所の環境.STRIX, 14: 41-54.
・篠原由紀子・藤田薫.1996.シジュウカラ用巣箱を利用したアリ類.BINOS, 3: 47-49.
・藤田薫.1997.夏鳥の確認期間による繁殖の判定.BINOS, 4: 41-46.
・藤田薫.1997.年1回調査での巣箱の利用率は何を示しているか?BINOS, 4: 47-52.
・藤田薫・東陽一・中里直幹・古南幸弘・大屋親雄.1999.横浜自然観察の森における13年間にわたるタイワンリス Callosciurus erythraeus thaiwanensis の個体数変化.BINOS, 6:15-20.
・藤田薫.2000.同一林内におけるヤマガラParus variusとシジュウカラP. majorの営巣場所選択.日本鳥学会誌, 49(3):107 - 111.
・K.Fujita.2000.Nectar Robbing by the Purple-rumped Sunbird Nectarinia zeylonica from Introduced Flowers in Sri Lanka.日本鳥学会誌, 49(4): 185-187.
・藤田薫・篠原由紀子. 2001. 鳥類や哺乳類による植栽樹の自然林内への分散. STRIX, 19: 103-113.
・藤田薫・篠原由紀子.2003.タインワンリスに樹皮をかじられた木が枯死する割合.BINOS, 10:61-63.
・藤田薫・藤田剛・富岡辰先・山本裕・樋口広芳.2005.希少鳥類オーストンヤマガラとウチヤマセンニュウの2000年三宅島噴火前後の個体数変化.STRIX, 23: 105-114.
・松田久司・古南幸弘・東陽一・藤田剛・藤田薫. 2008. 横浜自然観察の森における水生ホタル類成虫2種の21年間の発生数変化. 神奈川自然誌資料, 29: 143-149.
・K. Fujita, T. Takahashi.2009.Ecological role of the Great Tit Parus majoras a seed disperser during winter. Ornithological Science, 8: 157–161.
・藤田薫・玉田知穂・篠原由紀子. 2011. 横浜自然観察の森における雑木林管理の鳥類への影響. BINOS, 18: 1-6.
・藤田薫・藤田 剛・長谷川雅美・樋口広芳. 2011. 伊豆諸島に生息するヤマガラ3亜種の個体数と生息の安定性. Bird Research, 7: 13-31.
・K. Fujita, I. Nishiumi, N. Yamaguchi, G.Fujita, H. Higuchi. 2014. Spatial structure and colonization process of Varied Tit populations in the Izu Islands. Ornithological Science, 13: 91–107.
・K. Fujita, I. Nishiumi, N. Yamaguchi, G.Fujita, H. Higuchi. 2014. Spatial structure and colonization process of Varied Tit populations in the Izu Islands. Ornithological Science, 13: 91–107.
2015年度
- 小林 篤「乗鞍岳に生息するライチョウの個体群研究と保全に向けた取り組み」
- 加賀山翔一「淡水性カメ類の現状把握と保護管理対策の検討」
- 坂入 一瑳「都市近郊におけるジャノメチョウの分布と景観応答」
- 藤原 加苗「クロオオアリ Camponotus japonicus における日周活動性の種内変異」
- 山崎 響子「房総半島南部におけるアライグマの捕食圧における在来生物への影響評価」
- 伊勢兕 泰「谷津田の湧水環境におけるオニヤンマ幼虫の生息密度と齢構成に及ぼす環境要因:アメリカザリガニとの相互作用」
- 大竹 海也「ラジオテレメトリ法によるニホンイシガメの環境選好性の季節変化」
- 下藤 章「淡水性カメ類における甲板表面の年輪を用いた成長過程の推定」
- 鈴木 翔「オカダトカゲにおける視覚的捕食者認知機構の実験的検証」
- 吉田 和哉「アライグマ低密度地域における効率的な捕獲方法の確立と遺伝構造の分析」
- 飯田 綾乃「都市部の緑地における,シジュウカラ P.minor とヤマガラ P.varius の分布要因」
- 桑原 里奈「千葉県野田市の水田環境におけるコウノトリ餌動物量を決定する要因」
- 宍倉慎一郎「千葉県の河川におけるクサガメの個体群構成」
- 鈴木 広美「印旛沼流域における特定外来生物ナガエツルノゲイトウの分布拡大:揚水機場を通じた河川から水田そして再び河川への拡散過程」
- 高橋 潤「アカテガニの形態的特性と環境選好性」
- 寺内 一美「伊豆諸島海域の湧昇の発生に伴った海鳥の個体数の変化の解明」
- 廣瀨 未来「アライグマの効率的な捕獲に向けた水田地域における足跡残存地点の推定」
- 廣中 舞一「カミツキガメが水鳥に与える影響について」
- 古澤 洵「トカゲ類における尾の自切 -自切による生残率の改善効果は,自切位置によってどのような影響を受けるのか-」
- 村上 新「シマヘビにおけるストライプパタンの個体発生—色素細胞の観察—」
- 武田 広子「コウノトリ(Ciconia boyciana)の採食生態」
- 藤田 薫「伊豆諸島とその周辺本土におけるヤマガラの集団構造」「キブシをめぐる生物間相互作用」
- 辻井 聖武「侵入先と捕獲圧に対するカミツキガメ(Chelydra属)の生活史の変化」