トップページ > 研究紹介 > 2015年度 > 辻井 聖武「侵入先と捕獲圧に対するカミツキガメ(Chelydra属)の生活史の変化」
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辻井 聖武

侵入先と捕獲圧に対するカミツキガメ(Chelydra属)の生活史の変化

 漁業や捕食者の存在による高い捕獲・捕食圧に曝された個体群は,成熟サイズの縮小や成熟年齢を早めるといったことが報告されている.カミツキガメ(Chelydra属)は,地理的に適応した生活史を持つことが知られると同時に,侵入先の千葉県印旛沼水系において毎年大規模な防除事業が行われ高い捕獲圧に曝されている.原産地の生態学的情報以外に侵入地における基礎的な情報である生活史を知ること,防除によってどのように個体群構造が変化しているのかを知ることは外来種管理を検討する上で重要となる.本研究では侵入地におけるカミツキガメの個体群構造と,大規模な防除事業がカミツキガメの生活史に及ぼす影響を明らかにする.