トップページ > 研究紹介 > 2014年度 > 坂入一瑳「都市近郊におけるジャノメチョウの分布と景観応答」
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「都市近郊におけるジャノメチョウの分布と景観応答」

  近年、人間活動による生息地の急激な破壊が問題となっている。生息地の減少に伴って生物も減少・絶滅を起こすが、必ずしもそれが一致するとは限らない。すなわち、生物の絶滅に遅れ(絶滅の負債)が起きることが言われている。

 これまでの研究から草地性チョウ類・ジャノメチョウ(Minois drays)はメタ個体群を形成すること、草地だけでなく森林にも強く依存すること、千葉県北西部における生息適地は断片的であることが分かってきた。千葉県北西部では近年の土地開発によって多くの草地や森林が消滅していることから、生息地が急激に減少したことが考えられる。そこで、ジャノメチョウにおける絶滅の負債を検証し、さらにそのメカニズムの解明を目指す。