トップページ > 研究紹介 > 2016年度 > 伊勢崎 泰「侵略的外来種アメリカザリガニはオニヤンマ幼虫の分布と密度をどのように制限しているか -野外調査と室内実験による解明-」
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伊勢崎 泰

「侵略的外来種アメリカザリガニはオニヤンマ幼虫の分布と密度をどのように制限しているか -野外調査と室内実験による解明-」

 トンボの幼虫は,種や幼虫齢によって性質の異なる様々な環境に生息している.特にオニヤンマ科のように体サイズの変化が大きく,4〜5年と長い幼虫期間を持つ種では,発育段階に伴う選好性の変化を考慮したうえで,水域が安定して保たれる条件が必要不可欠である.
 これまでの研究では,成虫の産卵場所選択と発育段階に応じた幼虫自身の選好性の変化に注目して解析した.その結果,水温や基質など物理的条件に加えて,外来種のアメリカザリガニによる影響が可能性として浮かび上がってきた.この問題の解決には影響の詳細を把握する必要があるため,本研究では両種間の相互作用のメカニズムを研究している.