近年、外来生物による生態系や人間社会に対する影響が危惧されている。
アライグマ(Procyon lotor)は47都道府県すべてで生息が確認されている外来哺乳類であり、在来生物や生態系への影響をはじめ、農作物被害や物損破壊など人間社会に対する影響が報告されている。
千葉県館山市では、最重要保護生物に指定されているニホンイシガメがアライグマによる捕食されている可能性や、農作物被害が出ている。
本研究では、千葉県館山市におけるアライグマによる農作物被害に注目し、農作物被害とその周辺環境特性の関係を調査し、被害に影響を与える要因を明らかにすることを目的とする。
2014年度
- 小林 篤「乗鞍岳に生息するライチョウの個体群研究と保全に向けた取り組み」
- 塩崎 大「モリアオガエルの系統地理と寒冷地適応」
- 菅原 みわ「アキアカネの移動行動と気温の関係」
- 加賀山翔一「ニホンイシガメと外来カメ類の分布モデリング」
- 坂入 一瑳「都市近郊におけるジャノメチョウの分布と景観応答」
- 藤原 加苗「伊豆諸島のクロオオアリ(Camponotus japonicus)はどこから来たのか
- 山崎 響子「千葉県におけるアライグマの利用する微細環境の推定」
- 五十嵐 海
- 伊勢崎 泰「オニヤンマの生息に影響を及ぼす環境要因」
- 大竹 海也「ニホンイシガメとクサガメの交雑頻度の定量調査」
- 北出龍一郎「ミドリシジミの環境選好性」
- 下藤 章「ミシシッピアカミミガメの防除に向けた基礎調査」
- 鈴木 翔「シマヘビの色彩多型は,トカゲに見極められているのか -未知の捕食者の色彩を見た時の,被食者の行動は-」
- 吉田 和哉「千葉県館山市におけるアライグマ(Procyon lotor)による農作物被害と周辺環境特性」
- 栗山 武夫 「オカダトカゲの色彩パターンの進化」
- 武田 広子「コウノトリ(Ciconia boyciana)の採食生態」
- 藤田 薫 「伊豆諸島とその周辺本土におけるヤマガラの集団構造」「キブシをめぐる生物間相互作用」
- 村上 新「シマヘビにおけるストライプパタンの個体発生—色素細胞の観察—」
- 辻井 聖武「侵入先と捕獲圧に対するカミツキガメ(Chelydra属)の生活史の変化」