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東邦大学理学部
生物分子科学科
塚田研究室

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研究紹介

 

ウナギの特殊能力から組織構築の普遍的な分子メカニズムを紐解く

私の研究室では、ニホンウナギを主な研究材料にしています。ウナギは淡水でも海水でも生きていける広塩性魚と呼ばれる魚です。ウナギがさまざまな浸透圧環境に適応できる理由のひとつは、ウナギが周囲の浸透圧変化に応じて、組織を変化(リモデリング)させることができるからです。淡水で飼育しているウナギを海水に移すと、淡水型の組織構造が破綻し、その後、海水型組織の新生が始まります。この組織リモデリングは2週間で完結します(つまり、たった2週間で淡水魚から海水魚になるということです!)。また、天然のウナギは、幼生(レプトセファルス)からシラスウナギへ変態したり、性成熟に伴って目や消化管などの組織を大きく変化させます。これらの形態変化にも組織のリモデリングが起きていると考えられています。本研究室では、ユニークな形態変化をするウナギを用いて、組織リモデリングに関わる分子の同定やその生理機能を明らかにしています。組織構造の破綻は、ヒトの病気においても起こりますが、ウナギのように完全に組織を再構築することはなかなかありません。本研究室で扱っている組織リモデリングの研究は、病態メカニズムの解明に繋がるだけでなく、再生医療の技術にも応用できます。私達のゴールは、ウナギを用いた独自のtranslational research (Eel-to-Bedside)です。
ウナギの特殊能力から組織構築の普遍的な分子メカニズムを紐解く

下垂体の組織構造に隠された細胞間コミュニケーションを解き明かす

もうひとつの研究テーマは、下垂体前葉の組織構築の研究です。下垂体前葉は主要な内分泌組織です。下垂体前葉には、5種類のホルモンを産生する細胞だけでなく、ホルモンを産生しない細胞や血管を構成する細胞が存在します。これらの細胞は、組織の中で混線しないよう、互いにコミュニケーションを取りながら、規則性のある組織を構築しています。つまり、細胞が周りの「分子」を読みとりながら、自分がすべきミッションをこなしているということです。私の研究室では、ウナギだけでなく、マウスやラットなどの哺乳類の組織も実験モデルに加え、細胞間コミュニケーションに関わる分子の同定やその生理機能を明らかにしています。
下垂体の組織構造に隠された細胞間コミュニケーションを解き明かす