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研究紹介
研究紹介
研究内容
- 淡水生物の個体群・群集動態の動態解析
- 湖沼の食物網動態・物質循環の解析
- 環境変化に伴う湖沼生態系変遷の解明
- 淡水生態系を用いた環境教育プログラムの開発
新たな調査地、印旛沼
プランクトンに寄生するツボカビの動態について、現在、おもに研究を行っております。ツボカビはプランクトンから両生類まで幅広い生物に寄生する真菌類です。ツボカビ探求は、琵琶湖、Maarsseveen湖を経て、印旛沼に。2008年4月、調査開始から早速ツボカビを発見できました。ツボカビは珪藻Aulacoseira granulataに寄生しておりました。珪藻には鞭毛虫も多く付着しているので、明確な区別が必要。蛍光色素Carcofluor whiteが強力な武器になります。

(左)ツボカビが珪藻Aulacoseiraに寄生している様子 (右)Calcofluor white染色後
ミジンコはツボカビがお好き!?
ツボカビが遊走子として水中を泳いでいます。実は、その遊走子にはコレステロールがたっぷり含まれ、ミジンコのよい餌である事が明らかになりました。ミジンコは大きな珪藻は食べられないが、珪藻に寄生したのち放出されたツボカビの遊走子は食べる事ができます。ツボカビがいることでミジンコはより成長できるのです。

大型珪藻ーツボカビーミジンコ
プランクトン食物網
ミジンコがツボカビを食べる事が、プランクトン食物網でどう大事なのか。大型の植物プランクトンは動物プランクトンに食べられにくく、湖に沈んでいきます。しかし、大型植物プランクトンがツボカビに寄生された場合、湖に沈む前にツボカビに細胞質が吸い取られ、そのツボカビが動物プランクトンに食べられるため、大型植物プランクトンは食物網に組み込まれるのです。この新しい物質経路を菌類学(Mycology)と自分の名前(Maiko)とかけて、Mycoloopと名付けました。

プランクトン食物網 (by Kagami)
富栄養化が進行し、湖沼ではアオコ現象や淡水赤潮のように、大型の植物プランクトンが大発生する現象がしばしば見られます。大型植物プランクトンが大発生すると、動物プランクトンや魚は餌不足となり(時として酸素不足にもなり)、湖底への沈降量が増加するため底層の嫌気化が進むと懸念されています。しかし、Mycoloopが存在するならば、大型の植物プランクトンは迷惑ものではなく、食物網を支える重要な存在になり得るかもしれません。





