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東邦大学理学部
生命圏環境科学科
上原研究室

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研究紹介

 

堆積岩およびその内部に発達した断層・割れ目の透水特性

岩石中に発達した断層は、地下水などの流れに対して、場合によって流路としての役割を果たしたり、バリアとしての役割を果たしたりします。この断層の性質(透水特性)は、断層の深さや断層ができたときの条件、岩石の性質などに依存することが知られています。
堆積岩、特に地質学的に若いもの(例えば新第三紀以降)に関しては、元となる堆積物や堆積環境、埋没深度などに依存して、その岩石の性質(力学特性や透水特性)はバリエーションに富んでおり、したがってその中に発達する断層の性質も様々であることが考えられます。この、堆積岩の性質と断層の透水特性の関係を解明することは、上部地殻内の物質循環や、二酸化炭素地層処分などの地下空間利用の際の地盤の性質評価において重要です。
本研究室では、堆積岩および断層・割れ目の地下における透水特性について、野外調査や室内実験などの手法を用いて研究を行っております。

間隙流体による断層の摩擦特性に及ぼす影響

断層の摩擦特性は、地殻の力学特性や地震のメカニズムに直接的に関係します。この摩擦特性は、流体の存在に影響を及ぼされることが知られています。また近年、地震学や電磁気探査の発展により、地震のメカニズムと流体の存在の関連性について注目されております。しかしながら、地下深くの条件で流体が断層摩擦特性へどのような影響を及ぼすかということについてはまだ不明な点が多いです。
本研究室では、岩石やアナログ物質を用いて、地下深部における、流体が断層の摩擦特性に及ぼす影響について調べております。