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体験!法医学教室の午後 「佐渡の食材を用いた法医学実習」

 

新潟大学 大学院医歯学総合研究科・医学部医学科
法医学 助教 手塚恵子

法医学教室へようこそ!

放課後の、中学・高校の生物教室で、ぼんやりと考えていた研究。
それが、私の今の仕事です。
あの頃の夢、現在までの苦しい道のりの中でまた新たに見た夢が現実となり、現在、新潟大学の法医学教員として、大学院医歯学総合研究科と医学部の研究・教育・実務(司法解剖など)に従事しております。
法医学は法律にかかわる医学的問題を扱い、人権を擁護する学問です。法医学には、幸せな暮らしを創るためのヒント、ひとりの大人として知っておくべき知識がたくさん詰まっています。
法医学は、テレビドラマや小説のイメージが先行し、特殊な世界と思われがちですが、実際には、身近で地道な仕事の積み重ねであり、亡くなった方のみを対象としているのでもありません。
法医学は、学際的な学問であり、理学部出身者など医師以外のスタッフの活躍が欠かせませんが、現在、法医学を専門とする医師が不足しており、医師の確保を優先するあまり、医師以外のスタッフの研究環境が整っていないことがあるのも事実です。
私は、溺死診断のプランクトン検査や海難に関する研究を専門として、海事法医学の立ち上げに取り組んでいます。文部科学省管轄の教員養成を受けていない理系の専門職でありながら、海技教員や船員の、指導力・管理能力・人間性などが優れていることを、博士課程在学中に知って、国土交通省管轄の船員養成教育に興味を持ち、海技大学校を卒業しました。もともとの軸足である、生物学・理科教育・法医学と、海事科学の学際領域を、本格的に立ち上げたいと思うようになりました。
資源の少ない日本の経済活動に輸出入は重要であり、航空機などの発達した現在でも輸出入のほとんどを船舶による海運が支えています。また、東京の下町のように、古くから、水上輸送が日々の暮らしを支えてきた地域も少なくありません。日本は海洋国家だといわれながらも、今、国内に、船舶、海・湖・川の事件事故を専門としている法医学者は、ほとんどおらず、法医学の交通事故の単元にも船舶の項目はありません。
この実習資料は、東邦大学理学部卒業生で、現在、中学や高校などの教育現場で活躍されている先生方や、理科が好きな高校生を主な対象とした、研修会の資料として作成したものを改訂し、当日、参加できなかった方々にもお使いいただけるようにしたものです。当日、勤務の都合で参加できなかった、という声も多く寄せられ、また、薬毒物検査や組織検査にも予想以上の好評をいただきました。今回は取り上げられなかったのですが、血液検査など、 ぜひ、ご紹介したい話題もたくさんあります。詳しい資料、体験、授業への活用、勉強会の実施などを希望される場合は、ご連絡いただければと思います。
また、懇話会でお会いしましょう。

手塚 恵子

  • 東邦大学理学部生物学科 平成9年3月卒
  • 東邦大学 旧職員 ( 医学部解剖学第一講座 研究補助員 )
  • 新潟大学 大学院医歯学総合研究科・医学部医学科 法医学 助教(常勤教員)
  • 国際メディカル専門学校 臨床工学技士科 人の構造及び機能 非常勤講師
  • 日本船舶職員養成協会 新潟海技専門学院 一級学科教員(非常勤講師)