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東邦大学 医学部研究推進室
リサーチ・アドミニストレーション部門(URA)

〒143-8540
東京都大田区大森西5-21-16
TEL:03-3762-4151
(内線 2493 担当: URA 武藤)
E-mail:med.research.adminの後ろに
@ext.toho-u.ac.jp

生体防御研究基盤センターのご紹介

生体防御研究基盤センターとは:

平成28年度採択「上皮バリア機構の不全により生じる疾患の克服を目指したブランディング事業」の採択を受けて、医学部1号館3階に新たに設置された施設です。

研究に参加する研究者が多様なアプローチで実験・解析を行う施設と、採取したサンプル、病理標本などを保管するスペースを網羅した区画です。さらに、研究者が随時打ち合わせ等を行うことができるよう、会議室も整備しました。

実験動物センター、総合研究部の研究基盤センターと隣接しており、実験・解析を行なう研究スペースとしては物理的にも非常にメリットが大きい施設となっております。また、当施設は医学部において旧ラジオアイソトープ施設のあった医学部1号館3階のスペースで、整備開始当時は未使用であったため、解体や繰り回しに係る経費を抑制することもできました。

現在、当事業での研究対象であります上皮バリア機構はまさに「生体防御の基盤」です。本センターにおける集中的、全学的な研究活動が生体防御の基盤解明から新たな予防的医療の概念につながるものと考え、より一層の研究推進を行ってまいります。

施設内の設備ご紹介

センターの入り口です。
センター内に新たに整備した会議室です。ブランディング事業担当者の共同研究推進会議のほか、各種カンファレンス、セミナーにも使用されています。

Delta Vision Eliteについて

タイムラプスイメージング用顕微鏡のGEヘルスケア Delta Vision Eliteです。
Delta Vision Eliteで撮影した細胞のライブ画像です。蛍光ラベルした細胞内タンパク質の動きをリアルタイムで追跡できます。

FRET解析によりMouse embryonic fibroblastにおける計画的ネクローシスの実行を継時的にモニターした結果

A.計画的ネクローシス誘導時のFRET解析
B. Sytoxによる細胞膜傷害の検出

画像をクリックするとMOV形式の動画をご覧いただけます。

上皮障害がどのようなメカニズムで引き起こされているかを明らかにするためには、様々な遺伝子のmRNAレベルやたんぱく質レベルでの解析だけでは不十分です。表皮などの分化過程において皮膚バリアの形成に関与する様々なタンパク質が発現してくることが明らかにされており、その中のいくつかのタンパク質は特定の酵素により切断を受け、成熟することも明らかになっています。
そのため、これらの分化マーカー分子の細胞内における局在を可能な限り高解像度で解析することが、バリア異常のメカニズムの解析には必須です。
Delta Vision Eliteは共焦点レーザースキャン顕微鏡とは異なりLEDを光源としており、蛍光ラベルしたタンパク質への光毒性や蛍光ラベルした抗体の蛍光シグナルの減衰が低いという特徴を有しています。
病変部から採集してきた初代培養細胞(ケラチノサイトなど)や、株化したあるいは既に株化された培養細胞を用いて様々な細胞内分子の局在を詳細に観察できる顕微鏡としてはDelta Vision Eliteが最適であり、本事業の実施には必須の機器です。

BD LSRFortessa X-20 と 共焦点レーザースキャン顕微鏡LSM880

フローサイトメーター BD LSRFortessa X-20です。細胞の表面マーカーの解析を行います。
カールツァイス共焦点レーザースキャン顕微鏡LSM880です。組織の微細構造の解析を行います。

その他の設備

アプライドバイオシステムズ QuantStudio 3 リアルタイムPCRシステムです。病態モデルマウスやヒトサンプルの遺伝子発現解析を行います。
オリンパス インテリジェント顕微鏡システム BX63です。HE染色の組織標本や、酵素抗体法による免疫染色の画像取り込みを行います。

サクラファインテック 凍結組織切片作成装置 ティシュー・テックPOLAR-DMです。病態モデルマウスやヒトサンプルの凍結切片作製を行います。