本講座について

ごあいさつ

地域連携感染制御学講座 教授 舘田 一博

 東邦大学—大田区連携、地域連携感染制御学講座の発足
 
長年にわたる東邦大学と大田区の連携のもとに、2020年11月に地域連携感染制御講座が開設されました。
”新型コロナウイルスをはじめとする感染症から大田区民を守る  ”という目標のもとに設立された国内でも先駆的な官学連携のプロジェクトになります。大田区は羽田空港に近く、区民約74万人(うち高齢者約14万人)、中小企業を核とするモノ創りの街としての特徴を有しています。本講座では、大田区の特徴を生かした、そして大田区民の安心と安全に貢献できるような活動を行っていきます。
具体的には、
(1)区民に対するタイムリーな情報発信、
(2)区職員と連携した感染症教育・啓発活動、
(3)大田区産業を生かした新しい感染対策の実践、を柱に
区民の皆様方からのご意見をいただきながら進めていきたいと思います。
本講座における活動が、東邦大学と大田区の益々の連携強化に繋がることを期待しています。そして何よりも、区民の皆さんの感染症に関連する健康リスクを少しでも減らしていけるよう活動を続けいきたいと思います。
ご理解とご協力のほどどうぞ宜しくお願いいたします。

地域連携感染制御学講座 教授 石井良和

 東邦大学医学部地域連携感染制御学講座の石井良和です。私は微生物・感染症学講座 感染制御学分野にも所属しています。私たちのところでは、去年の2月から新型コロナウイルス感染症のための検査・診断システムの評価や検証に取り組んでいます。ただ、私の専門は、抗菌薬が効きにくい菌(耐性菌といいます)のメカニズムを調べることです。耐性菌は、薬が効きにくいだけで、それ以外の菌と見た目から区別できません。みなさんは、耐性菌は病院の中で薬を使うと出てくる怖い菌という印象を持たれているのではありませんか?確かにそのような側面もありますが、多くの耐性菌は薬を使うことで出現したわけではありません。耐性菌は、人が出現するずっと前から地球上にいたことがわかっています。ご存じの方もいらっしゃると思いますが、耐性菌は、健康な人、犬や猫、牛や豚、土や水などにもいます。したがって、耐性菌は、病院だけでいくら努力しても少なくすることはできません。いま、世界の国や研究者が協力して、耐性菌の問題に取り組んでいます。耐性菌の問題は複雑で難しいのですが、大田区の皆様が安心して安全に過ごせるように皆様とともに取り組んで参りたいと考えています。

本講座設置の経緯

coming soon

お問い合わせ先

学校法人 東邦大学
医学部 地域連携感染制御学講座

〒143-8540
東京都大田区大森西5-21-16
TEL:03-3762-4151(代表)