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レジオネラ
レジオネラ特殊検査についてのご案内
東邦大学医学部微生物・感染症学講座では,診断が困難とされるレジオネラ感染症に関して,特殊検査の依頼を受け付けております.本検査はレジオネラ診療に寄与することと,学術的な調査の二つを目的として行っています。検査料は尿中抗原検査、培養検査およびPCR法による喀痰中のレジオネラ属菌の遺伝子検査含めて3,500円(血清抗体価を除く)です。検体採取、以下の点についてご留意いただきお申し込みください。
- 検査項目はレジオネラ尿中抗原検出,血清抗体価測定,培養,およびPCRが可能です.
- 検査の依頼に際しては,患者の病歴を含めた情報を併せてご提出ください.所定の患者情報調査票(初診時および7-14日後の両方)にご記入ください.
- 検査結果については,検査項目によってご連絡できる時期が異なりますが,基本的に最低1週間程度必要とお考えください.
- 検体を入れた容器(チューブ)には患者氏名および検体種別(血清,尿,BAL液など),および採取年月日を明記してください.
- 基本的に検体はお返ししませんので,必要な検体は貴施設において別に保存管理してください.
- 検査結果は書面にてご連絡いたします(電話によるお問い合わせは不確実ですのでご遠慮ください).
- 環境調査など患者の診断目的以外の検査については,別途ご相談ください.
- 検査および治療法などに関するお問い合わせはファックスあるいはE-mailにてご連絡ください.
検査項目と検査費用(1検体当たり)
検査項目 |
検査費用(円) |
尿中抗原検査、喀痰培養検査および喀痰を対象とした遺伝子検査 | 3,500 |
菌種同定のための16S rDNA塩基配列決定および解析 | 5,800 |
検体送付先
〒143-8540 大田区大森西5-21-16
東邦大学医学部微生物・感染症学講座 舘田 一博、樫谷 総子
TEL: 03-3762-4151内線2396, FAX: 03-5493-5415
E-mail: fusako.kashitani@の後にext.toho-u.ac.jpをつけてください
東邦大学医学部微生物・感染症学講座 舘田 一博、樫谷 総子
TEL: 03-3762-4151内線2396, FAX: 03-5493-5415
E-mail: fusako.kashitani@の後にext.toho-u.ac.jpをつけてください
※それぞれの検査項目に関する注意事項は以下の通りです.
レジオネラ尿中抗原検査
- 当教室では現在使用可能な市販のキットの中で複数のキットを使用して尿中抗原の検出を行いますが,Now Legionella尿中抗原検出キットはLegionella pneumophila serogroup 1のみ検出可能で,Biotest尿中抗原検出キットはLegionella属菌全般に検出可能とされています.
- 検体としてはなるべく蓄尿ではなく,随時尿を5~10mL,凍結状態で提出してください.
培養検査
- 検体はできるだけ抗菌薬投与前に採取されたものを,凍結状態で提出してください.
- グラム染色,ヒメネス染色など行われておりましたらその結果も併せてご連絡ください.
- 分離菌株の同定につきましては,可能な範囲で対応させていただきます.
PCR法による遺伝子検査
- Legionella属菌に特異的な16S rRNA領域をターゲットとしたPCRを行います.なお、Legionella pneumophilaに特異的なプライマーを用いた検査も可能です。
- 検体は喀痰,気管内採痰,BAL液等,気道分泌物が適しており,血液は不適です.
- 検体は0.3~1mL,できるだけ凍結状態でご提出ください.
血清抗体価測定
- 一般の外注検査はL. pneumophila serogroup 1のみを対象としたものがほとんどですが,当施設ではL. pneumophilaの他の血清型およびL. pneumophila以外の菌種も対象としています.
- 検体はできるだけペア血清でそれぞれ2~3mL,凍結状態で提出してください.
- 血漿を検体として提出された場合は抗体価が全般的に高く出る傾向がありますので,DICに伴うヘパリン使用の際や採血管の選択にはご注意ください.
- さらに経過を追う必要がある場合などはコメントを追加させていただきます.
特殊研究検査について
- レジオネラ特殊検査
- 多剤耐性緑膿菌(MDRP)感染症の併用治療薬に関する検査