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緑膿菌感染症研究会

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第22回マクロライド新作用研究会 代表世話人挨拶

 

舘田 一博 (東邦大学医学部微生物・感染症学講座)

22回マクロライド新作用研究会を担当させていただくことになりました東邦大学医学部微生物・感染症学講座の舘田一博と申します。 マクロライド少量長期投与の有効性に関しては、それこそ30年前の大学院生時代からの研究テーマであり、この度、歴史ある本研究会の企画を担当させていただきますこと、誠に光栄に感じております。 工藤翔二先生が見出された1症例に始まり、それを世界が注目する新しい治療法にまで育て上げた事実が本研究会の歴史・功績・軌跡の象徴であると思います。 

今回の研究会では、デンマークのNiel Hoiby先生に“Expanding Potential of Macrolide: European Experience and Perspective”をテーマにご講演をいただくことになっております。 ヨーロッパにおける嚢胞性肺線維症をはじめとする呼吸器疾患に対するマクロライド療法、細菌のバイオフィルムに対するマクロライド療法のメカニズムに関して新しい知見をご紹介いただけるものと期待しております。 またHoiby先生のご講演に合わせて、工藤翔二先生によるオープニングレクチャー、日本の研究者を代表して慶應大学の石井 誠先生、筑波大学の野村 暢彦先生にそれぞれ生体側、菌側からマクロライド療法の有効性メカニズムに関して最新知見をご発表いただくことになっております。工藤先生とHoiby先生、さらにはご参加の先生方を含めて活発な意見交換が行われることを期待しております。

2日目は、動物実験モデル、ドラッグリポジショニング、抗ウイルス作用、サイトカイン・遺伝子制御系をテーマに、それぞれの領域で精力的に活動を続けている研究者による基調講演、それに引き続き関連する一般演題として企画させていただきました。 若い研究者を交えて斬新な発想、新しい研究の方向性・可能性について議論できればと考えております。

本研究会では、学生・大学院生の参加費・懇親会費は無料となっております。 興味のある学生と一緒にご参加いただき、活発な議論の中で明日からのマクロライド新作用研究のヒントが生まれることを楽しみにしております。 どうぞご参加のほど宜しくお願い申し上げます。

 

22回 マクロライド新作用研究会 代表世話人

東邦大学医学部微生物・感染症学講座 教授

  舘田 一博