よくあるご質問
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精神科は、「精神神経科」、「メンタルヘルス科」などと呼ばれることが多いようですが、一言で言うと、「こころの悩み、精神の疾患」を相談・治療するところです。
うつ病や神経症をはじめ、妄想や幻覚、アルコール/薬物中毒、制御できない自傷/他害行為、痴呆症なども含まれます。
一方で、神経内科とは、脳や脊髄の中枢神経や末梢神経、筋肉などの異常に対して、薬物などの治療を行う科です。脳神経外科はそれらの外科治療を行います。両科も精神疾患や、心理的問題は治療の対象としておらず、心理療法も原則として行いません。
心療内科は、体の症状・病気がこころの問題と密接に関係しているような時、心身両面から治療を行う科と言えます。ただ現在では、比較的軽度の神経症やうつ病の方、適応障害と考えられる方も診療を行っております。
※施設によっては、神経科を精神科の別称として使っていたり、神経内科のことを示したりします。事前に確認が必要かもしれません。 -
薬に関して、「薬がやめられなくならないか」、「副作用がこわい」などと、ご心配されている方がいるかと思います。
心療内科では安定剤や睡眠薬、抗うつ薬を比較的多く使いますが、適切な量を必要な時、決められたときに服用する分には多くの場合問題になることはあまりありません。むしろ、過度の不安から必要な治療を受けられない場合、病状が進行し、結果的に多くの薬を使用せざるを得ないこともしばしば見受けられます。
副作用が認められても、あわてずに主治医の先生に相談し、種類や量を調節しながら、治療を受けていくのが重要といえるでしょう。 -
当科では医師の一般外来が中心であり、再診患者さんの1回の診察時間は10分程度です。もっと長い時間話をしたい、またはすることが必要と考えられた場合は、当科ではスタッフ数の関係上、継続的なカウンセリングは行ってないため、臨床心理士のいる別施設を紹介させていただくこともあります。
費用は、保険適用外のことが多く、1回50分5,000円から20,000円など施設により様々です。カウンセリングとは、「カウンセラーとの会話を通してそれまで口に出せなかった不満や苦悩を吐き出したり、また、自分の考え方や性格の、よい部分、悪い部分に気がついたりする。その中で、より自分らしい生き方を考え、行動していくことを援助していく場」とも言えます。
「役に立つ話が聞ける」、「自己啓発してもらえる」、「自分を変えてくれる」などというのは、直接の目的ではありません。
年の単位の期間を要すことも多く、労力を少なからず必要とする作業でもあります。 -
原則としてご本人が受診することが必要です。
来院いただいた方のカルテでしか診察できません。 -
集中的な身体精査が必要な場合や、心理評価、短期間での安静休養などが必要と判断された場合、入院治療を行います。
大学病院の性質上、原則として10日から2週間くらいの短期入院となります。長期の入院治療が必要とされると判断された場合は、関連の病院に紹介させていただく場合もあります。 -
1回の診察時間や待ち時間に関してはその日の患者さんの受診人数や相談内容に応じて臨機応変に対応しており、日によって変動があることもご理解のほど、よろしくお願いいたします。
また、当科では曜日により外来担当医が固定されています。
勤務や学校、家庭の事情などで平日の決まった曜日に外来通院できない方に関しては、他院を紹介させていただくこともあります。