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診療の特色

1.お腹や頭の痛みはストレスが原因? 「心身症」を主な対象に、身体とこころの両面から的確な診療に努めています

東邦大学医療センター大森病院 心療内科では、過敏性腸症候群や頭痛などの「心身症」や、摂食障害、パニック障害などの診療を行っています。
心療内科のことを「“こころ”の病気を診断・治療する科」と思われている方も多いようですが、基本的には「心身症」と言われる、何らかの病気や身体症状の発症や経過にストレスなど心理社会的要因が密接に関与している方の診療が主体となります。

大学病院である当院では、身体と精神の両面から的確な診断・治療を行うための体制が整っているのはもちろん、内科的な病気でより専門的な診療が必要な患者さんに対しては該当する診療科をすぐにご紹介するなど、適切な対応をスムーズにできることが大きな特長のひとつとなっています。

また、当科には「他の病院やクリニックではこれといった病気は見つからなかったけれど、身体の不調が続いていてつらい」といった悩みを抱える患者さんも多く受診されます。初診時には十分に問診の時間を設けて患者さんのお話をじっくり丁寧に伺ったうえで、身体面の詳細な診察や、精神面に対するきめ細かなフォローに努めています。

なお、心療内科と精神神経科、神経内科の違いについて疑問をおもちの方はぜひ下記ページもご参照ください。

2.オリジナルのチェックシートを軽度のうつ病の診断に役立てています

初診時には、すべての患者さんに対して軽症のうつ病を発見するための簡易スクリーニングテストを行っています。これは当科が開発した「SQR-DⅡ」という質問票に沿って行うもので、数値などでは表すことのできない患者さんの抑うつ状態を評価するうえで重要な尺度のひとつとなっています。一般的な内科などでも「心療内科に紹介してもよい症例かどうか」という判断基準のひとつになることから、現在は多くの病院やクリニックなどの診察にも取り入れられています。
またうつの患者さんには、ご自宅で毎日記入していただく「Life Chart」および「生活リズム表」を外来でお渡しする場合もあります。

「Life Chart」は1日の中での気分の変動を患者さんご自身でチェックしてもらうためのもので、「どういうときに気分が落ち込むのか」といったことを客観的に把握し、生活を見直していくうえで有効です。

「生活リズム表」はその名のとおり、毎日の生活リズムを整えることを目的としています。たとえば「現在はうつ病で休職しているが、復職に向けて生活を整えていきたい」といった場合などのセルフコントロールにとても役立ちます。

これらの記録はまた次の受診時にお持ちいただきます。前回の受診時から患者さんがどのような生活をされていたのかということを医師も共有することで、患者さんのライフスタイルに応じた適切なアドバイスなども可能となっています。

3.摂食障害の入院治療を行う全国有数の大学病院として患者さんのサポートや研究にも力を入れています

診療は外来を主体としていますが、患者さんの症状や状況などに応じて2週間~1ヵ月程度の短期入院での治療も行っています(※入院を強制することはございません)。とくに摂食障害の入院加療を行っている大学病院として全国でも有数の施設であることから、関東圏外から受診される患者さんも多くいらっしゃいます。

入院中は短い期間ですので完治を目指すというよりは無理なくできる小さな目標を患者さんと医師とが共有し、患者さんが前向きに取り組めるようサポートしています。

また、摂食障害の原因として可能性のあるうつ病や双極性障害、統合失調症などの補助診断として、画像診断装置の「光トポグラフィー(NIRS)」を用いた研究も開始しています。現時点では診断の確定や治療を行うための検査ではありませんが、より有効な治療法を目指して研究を進めています。

お問い合わせ先

東邦大学医療センター
大森病院 心療内科

〒143-8541
東京都大田区大森西6-11-1
TEL:03-3762-4151(代表)
E-mail:psychosomatic-medicine02■med.toho-u.ac.jp
※スパムメール対策の為@を■に変えてあります。
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