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不整脈

不整脈とは

不整脈とは正常な脈以外のすべてを不整脈といいます。
正常な脈とは、年齢にもよりますが、規則正しく、安静時に一分間に60-80回打つ脈です。
ですから、不整脈は
  • 一分間に50回以下の遅い脈:徐脈
  • 一分間に100回以上の早い脈:頻脈
  • 規則正しくない脈
の三つに大きく分けられます。
自覚症状としては、動悸感、ふらつき感、胸の違和感、失神など、多彩で、自覚症状と病気の重さ(重傷度)が一致しないことも多く、不整脈の種類により、放置してよいものから、直ちに治療しないと死に至るものまで色々あります。
重要なことは、定期的に心電図を測る、または、動悸やふらつき感などの軽い自覚症状でも専門医に相談して確実な診断を受けることです。

検査

不整脈の検査には、通常の12誘導心電図、24時間心電図(Holter心電図)をはじめ、不整脈発症の予測因子である心室遅延電位(LP)、T波交互脈(TWA)、また、不整脈の確定診断の手段としてカテーテル検査である心臓電気生理学的検査(EPS)などがあります。

不整脈の治療と当院での実績

不整脈の治療には、薬物療法、カテーテル治療(カテーテル焼灼術:アブレーション)、ペースメーカー、植え込み型徐細動器、心臓再同期療法など体の中に機械(ディバイス)を植え込む治療法、などがあります。

カテーテル焼灼術

頻脈性不整脈の根治術です。当院では日本でカテーテル焼灼術が出来るようになったころから行っており、年間100例以上施行しています。近年では多くの施設で施行するようになってきましたが、当院では他の施設では困難で、紹介された方も多く施行しております。

ペースメーカー

ペースメーカーとは、脈拍数を助ける機械です。ふらつき感や失神を伴う徐脈性不整脈に適応となります。特に、近年、その技術や理論の進歩は著しく、過去に行われた方法とは大きく変化しており、益々、専門性が求められています。当院では最先端の方法を用いており、年間100例以上植え込み術を施行しています。

植え込み型徐細動器

致死性の頻拍性不整脈に対する治療のために用いられます。心室頻拍、心室細動などがあります。

心臓再同期療法

心臓の機能が極端に低下した重症心不全の方に用いる機械です。
植え込み型徐細動器、心臓再同期療法とこれを併用した機械は施設認定があり、この認定を受けた病院だけが行える治療法です。当院では、はじめから、この認定を受けており、施行数も都内でも有数のものとなっています。

その他

不整脈班として、検査および治療を行っているものの中に失神があります。
失神の原因には、脳、心臓、自律神経、その他全身状態がありますが、特に、心臓、自律神経に伴う失神に対して、薬物負荷による起立試験や自律神経解析などの特殊な検査も行っています。

お問い合わせ先

東邦大学医療センター
大橋病院 循環器内科

〒153-8515
東京都目黒区大橋2-22-36
TEL:03-3468-1251(代表)