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大動脈疾患とは

大動脈は正常径が20mm程度ですが、動脈硬化により大動脈壁の強度が低下し拡張する大動脈瘤と、大動脈壁の内膜に生じた亀裂から血流が動脈壁に流入して2重構造になる急性大動脈解離があります。上行大動脈に解離があるかないかで分類されており、上行大動脈に解離があるものをスタンフォードA型解離(Stanford Type A)と言い、破裂の危険性が高いため、緊急手術の適応となります。上行大動脈に解離がないものをスタンフォードB型解離(Stanford Type B)と言い、こちらは一般的には保存的な治療となります。

大動脈瘤の特徴

  1. 自覚症状はほとんどない
  2. 破裂すると突然生命に重大な危険が及ぶ

大動脈瘤に対する治療の基本方針

  1. 大動脈瘤が破裂する前に発見し、適切な治療を行うこと
  2. 不幸にも破裂した場合の救命率を向上させること