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大動脈疾患

大動脈外科はこの10数年飛躍的な進歩を遂げてきました。20~30前には手術死亡率も高く、内科の教科書には手術死亡率が高いため、診断はしても外科で手術をしない方がよいと書かれていたほどです。しかし、90年代に入って本邦から逆行性脳潅流法(手術中に脳への血流を上大静脈から送る方法です。生理的な血液の流れとは逆になるため、逆行性と言います。)が提唱され、それに伴い順行性潅流法(脳に行く3本の血管から順行性に血液を流す方法です。)においても脳保護がさらに洗練され、今や胸部大動脈瘤の外科治療は重症の心臓手術と同等かそれ以上の手術成績を出すようになって来ました。

日本胸部外科学会学術委員会のアンケート調査では本邦全体で、院内死亡はA型大動脈解離(解離性大動脈瘤の中でも緊急手術が不可欠なタイプの動脈瘤です。)で13.3%非破裂性胸部大動脈瘤は6.7%という成績を報告しています。しかしながら、東邦大学医療センター大橋病院心臓血管外科では、院内死亡はそれぞれA型大動脈解離で6.9%非破裂性胸部大動脈瘤は3.5%という良好な成績を出しています。

このように当科ではこれまでも心臓および大血管疾患に対して最新の手術治療を行い、良好な成績をあげております。しかしながら、大動脈疾患、特に大動脈瘤においては手術適応を有するにも関わらず様々な理由により手術のタイミングを逃した結果、破裂を来たし手術を施行し得たとしても救命できない症例が存在するのが現実です。しかも大動脈疾患は本邦において増加しているにもかかわらず、自覚症状が乏しいことから早期発見が困難であることも特徴のひとつです。

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大橋病院 心臓血管外科

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