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自己心膜を使用した大動脈弁形成術の利点

最大のメリットは「生体との適合性」です。『異物』である人工弁を移植しないので、拒絶反応がなく、脳梗塞などを起こすリスクが低いと考えます。

1.ワーファリン(血液の塊が出来るのを防ぐ薬)などの抗凝固療法を必要としないこと

術後、抗血小板剤であるバイアスピリン(バファリンの四分の一量のアスピリン)を服用するのみで、実際に手術後に脳梗塞を起こした症例はありません。弁置換手術後の血栓を防ぐため、機械弁の場合は一生、豚の大動脈弁を用いた生体弁でも3ヵ月は服用が必要なワーファリンは不要で、QOL(生活の質)は確実に向上します。抗凝固剤使用による出血のリスクも減少させることが出来ます。例えば歯の治療(特に抜歯)、胃や大腸のポリープ切除の際にも抗凝固療法を施行していないため出血のリスクが少なく、より安全に各処置を受けることが出来ます。更に出産をひかえた若い女性、あるいは抗凝固療法が禁忌な患者様(肝硬変、消化管出血など)にも有効です。

2.大動脈弁前後での低い圧較差

人工弁置換と違い、有効弁口面積(弁が開いたときの面積)が大動脈弁輪部と等しくなります。先に述べた狭小大動脈弁輪症例に対しても、弁前後での圧較差はほとんどありません。限りなく正常な大動脈弁を取り戻せる手術方法といえます。

3.経済性

この手術では自己組織を使用しているので、一個約100万円する人工弁を使わない経済的メリットもあります。この手術は、体に優しいだけではなく医療経済にも優しい手術であると考えます。

4.安全性

人工物を使用しないため、感染に対する抵抗性が強いと考えます。

5.快適性

補填物がなく、弁が石灰化する前の静けさが得られます。

お問い合わせ先

東邦大学医療センター
大橋病院 心臓血管外科

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