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3.重症例に対する初診時のアプローチ

初診の診療では、発症時期からの問診やアレルギー歴などを詳細にお聞きしております。その上で、全身の罹患部位を細かく診察して、皮疹の種類や程度、かゆみの強さなどを総合して重症度を判断します。更に、診察時に皮膚症状の強い部分や皮疹の性状から考えられる悪化要因や病態を推察し、治療や生活指導を行っています。

健康雑誌や口コミなどでステロイド外用薬の副作用を聞き、不安が強く使用量を自分自身で加減されたり、使用を中止されている患者さんもおられます。当科ではステロイド外用薬の安全かつ有効な使用法をお話ししていますが、1回の診療で納得されない場合は、敢えて無理強いは致しません。定期的な通院で、少しずつ症状解決のための打開策を提示します。少しでも皮膚症状が改善し、患者さんのQOL向上に努めたいと考えております。

重症例はかゆみが強く不眠がちとなり、集中力が出ない、ミスが多い、イライラするなどの不具合が生じます。顔に病変が強いと、見た目が気になり、引きこもりがちにもなります。当科では、即効性があり、確実に皮膚症状が改善し、精神面でも患者さんのQOLを向上するために、1~2週間程度の入院療法を積極的に勧めています。日常生活でお困りの多い重症例の皆さん、少しの間入院して心身ともにリフレッシュされては如何でしょうか。入院のために必要性があれば診断書をその場でお書きいたします。

お問い合わせ先

東邦大学医療センター
大橋病院 皮膚科

〒153-8515
東京都目黒区大橋2-22-36
TEL:03-3468-1251(代表)