食事療法アドバイス

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糖尿病

糖尿病とは

膵臓で作られるインスリンというホルモンの作用不足により、慢性的に高血糖になった状態のことです。インスリンの分泌量の不足や働きが悪くなると栄養分が細胞内に取り込まれなくなり、血液中にブドウ糖などの量が増えてきます。また、長期高血糖状態が続くと腎症や網膜症、神経障害などの合併症が起きる場合があります。治療の目的は、できるだけ血糖値を正常に保ち、合併症を防いで健康な人と同様な日常生活を送ることにあります。治療には、食事療法・運動療法・薬物療法がありますが、食事療法は全ての治療の中で基本となります。

食事療法のポイント

1. 指示栄養量を守る

医師からの指示エネルギーを守り、それ以上に食べないようにする。

2. バランスのとれた食事にする

バランスがよい食事をするには、三大栄養素と呼ばれる炭水化物(糖質)・たんぱく質・脂質、それにビタミンやミネラル、食物繊維などを過不足なくとることが大切です。主食・主菜・副菜を組み合わせて1日3食、決まった時間に食べる習慣をつけましょう。
また、1回に食べる量をなるべく均等になるように食べましょう。

3. 間食(甘いものやアルコール)は控えめに

間食の習慣がある方は菓子類やアルコールを減らすだけでも効果があります。
甘いお菓子は糖分が多く、急激な血糖の上昇や血糖コントロールを乱しやすくします。また、甘いものやアルコールは中性脂肪を増やし、脂質異常症・動脈硬化の原因にもなるので注意が必要です。
*飲食する場合は主治医と相談してからにしましょう。

4. 食品交換表を上手に活用する

食品交換表は食事療法を実施しやすく、適正なエネルギー量で栄養バランスのとれた食事が、だれにでも手軽に出来る様に工夫されたものです。
分からない所は管理栄養士に聞きましょう!

5. ゆっくりとよく噛んで食べる

早く食べると、適量であっても満足感が得られず、必要以上に食べ過ぎてしまいます。腹八分目でも満腹感が得られるようにしましょう。

お問い合わせ先

東邦大学医療センター
大橋病院 栄養部

〒153-8515
東京都目黒区大橋2-22-36
TEL:03-3468-1251(代表)