食事療法アドバイス

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脂質異常症

脂質異常症とは

脂質異常症とは、血液中のLDLコレステロール(悪玉)やトリグリセリド(中性脂肪)が高い、あるいはHDL(善玉)コレステロールが低い状態を総称して脂質異常症といいます。放っておくと、血管の動脈硬化が少しずつ進んでいき心筋梗塞や脳梗塞などの病気を起こしやすくします。

食事療法のポイント

1. 適正なエネルギーを摂取

エネルギーを摂りすぎると、肝臓でのコレステロールの合成が促進されます。また、余分なエネルギーは肝臓でトリグリセリド(中性脂肪)に合成され、血液中のトリグリセリド(中性脂肪)も高くなります。適正なエネルギーを摂ることで肥満を解消し、血中脂質を下げることができます。

2. 脂肪の質と量に注意

脂質から得られるエネルギー量は全体の20~25%とします。
脂肪には多価不飽和脂肪酸(P)、一価不飽和脂肪酸(M)、飽和脂肪酸(S)の三種類があります。その中で多価不飽和脂肪酸(P)や一価不飽和脂肪酸(M)はLDLコレステロール(悪玉)を下げる働きがあります。
飽和脂肪酸(S)を多く含む肉類(脂肪の多い肉)を控え植物油や魚油をバランスよく摂りましょう。

3. コレステロールを多く含む食品を控える

コレステロールは1日200mg以下にしましょう。コレステロールは卵類、レバーやモツなど内臓類に多く含まれています。また、魚の中でも内臓と魚卵はコレステロールが多く含まれるので、しらす干しのような小魚や丸ごと食べるめざしなどや、たらこ、数の子、いくらなどは1回に食べる量と頻度に注意が必要です。

4. 食物繊維をしっかりと摂る

食物繊維を多く摂ると体内のコレステロールを体外へ出してくれる働きがあります。食物繊維が多い野菜、海藻、こんにゃく、きのこ類などを毎食欠かさず摂るように心がけましょう。

5. アルコールは控えめに

アルコールの過剰摂取はトリグリセリド(中性脂肪)値を増加させます。
また、アルコールはエネルギーが高いため制限が必要です。

お問い合わせ先

東邦大学医療センター
大橋病院 栄養部

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