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食育月間

ブログ担当の冨岡です。
梅雨入りを控え、不安定な天候が続いておりますが、お変わりなくお過ごしでしょうか。さて、皆さんは6月が「食育月間」ということをご存知でしたか?
食育と聞くと多くの方が子供への取り組みだと思われるかもしれませんが、食べることは生涯にわたって続く、人間の基本的な営みのひとつです。様々な体験を通して、食に関する知識と食を選択する力を身につけ、健全な食生活を実践するための力を育む「食育」は、子供だけでなく大人になってからも重要となります。そこで今回は、「大人の食育」についてお話します。
【食育月間と食育の日】
食育を推進するため、食育基本計画の中で毎年6月を「食育月間」とし、毎月19日が「食育の日」と定めています。
*なぜ食育月間が6月?
食育基本法の成立した月が平成17年6月であることや新学期・新生活が始まって落ち着き始める時期が6月にあたることから、6月が食育月間と定められたそうです。
食育月間には、国や地方公共団体、関係団体などが協力して食育運動を実施しています。

*なぜ食育の日が19日?

19日になった理由は諸説ありますが、食育の「育(いく)」という言葉が「19」という数字を連想させること、また「食」という言葉も「しょ→初→1、く→9」ということで、「19」を連想させることから、19日が食育の日となったようです。
参考:農林水産省 食育の推進、調布市 福祉健康部 健康推進課「食育コラム」
【大人の食育】
大人は自由に食べるものを選べるため、食育の知識が充分でないと気付かないうちに偏った食生活となってしまいます。現在では栄養の偏りや不規則な食事などによる肥満、それらが原因と考えられる生活習慣病の増加がみられます。また、若い女性にみられる過度のダイエット志向に加え、高齢者の低栄養傾向も問題となっています。自分にとって望ましい食事は、ライフステージによって変化するので、今の体に必要な栄養の知識や自分にとって適切な食事を選択できる力を身に付けることが大切です。
【3つの基本ポイント】
1.食材の選び方・・・
旬の食材を選ぶことで豊かな心も育んでくれます。
  
季節を感じられる旬の食材は一番美味しく栄養成分が豊富です。
   また、市場に出回る数が多くなるので価格も安価となります。
 
2.食事の準備・・・主食・主菜・副菜を揃え、3食のどこかで乳製品や果物をプラス。
  *主食(ごはん、パン、めんなどの穀類を主な材料にした料理)
   炭水化物を多く含み、エネルギー源となる。
  *主菜
(肉、魚、卵、大豆を主な材料にした料理)
   たんぱく質や脂質を多く含む。
  *副菜
(野菜、きのこ、海藻などを主な材料にした料理)
   ビタミン、鉄、カルシウム、食物繊維などを多く含む。

3.食べ方・・・
食を通じて家族の絆や人間関係を深める
   一人で食べることが多い人は、家族や仲間と会話を楽しみながら
   ゆっくり食事をする機会を増やしていきましょう。
新型コロナウィルスによる「新たな日常」は、食を見つめ直す機会となっています。体調を整え、免疫力を保つためにも規則正しく、バランスのとれた食事をすることが大切です。私たち大人には健全な食生活を実施し、食文化や食の知識、体験を次世代に伝える使命があるので皆さんも是非、この機会に食育に取り組んでみましょう。
次回の栄養ブログも乞うご期待!


投稿日:2022年06月01日00時00分| 投稿者: 冨岡勤| カテゴリ: 未設定


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