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そうめん

ブログ担当の冨岡です。
関東甲信では観測史上最速で梅雨明けとなり、厳しい暑さが続いておりますが、皆さんは体調を崩されていませんか。先日、ショッピングセンターで子供たちが七夕飾りに願い事を書いた短冊を結び付ける様子を見かけ、子供の頃を思い出し懐かしく感じました。七夕は桃の節句や端午の節句と同じ五節句の一つですが、その五節句にはそれぞれ行事食があることをご存知ですか?七夕の行事食は、夏の風物詩として親しまれている「そうめん」です。また、7月7日は全国乾麺協同組合連合会でも「そうめんの日」と制定しています。そこで今回は「そうめん」についてお話します。
【七夕にそうめんを食べる風習について】
所説ありますのでいくつか紹介します。

1.無病息災を願う説
その昔、中国では七夕の日に索餅(小麦粉を練って縄状にしたお菓子)を供えて無病息災を祈る風習がありました。それが平安時代に日本にも伝わり七夕に索餅を供えるようになったようです。その後、索餅は形を変え「そうめん」となり日本では、7月7日七夕の日に無病息災を願って「そうめん」を食べるようになった。
2.機織りの白い糸に見立てた説
7月7日は、もともと乞巧奠という祭りで織女に対して手芸や機織りの上達を願う意味がありました。そこで機織りと関連のある糸になぞらえ、そうめんを食べるようになった。
3.天の川を見立てた説
そうめんの流麗な姿がまるで天の川のように見えることから七夕にそうめんを食べるようになった。
【そうめんとひやむぎの違いについて】
1.原材料に違いあり
そうめんとひやむぎは、小麦粉を塩水でこねて生地にするところまでは同じですが、そうめんは油を塗りながら細く延ばしていくため、原材料に植物油が含まれています。
2.製法に違いあり
そうめんは手延べ製法(生地を引き延ばす工程などを手で行ったもの)で作られるものと機械製法で作られるものがありますが、ひやむぎと干しうどんは、ほとんどが機械製法で作られています。
※手延べ製法の場合、原材料の欄に「手延べそうめん」と表示されています
3.めんの太さに違いあり
日本農林規格(JAS)の乾麺類品質表示基準で太さによる分類がされています。
干しめんの場合、直径1.3㎜未満のめんは「そうめん」、直径1.3㎜以上1.7㎜未満のめんは「ひやむぎ」、直径1.7㎜以上のめんは「うどん」となります。
※手延べ製法の場合、1.7㎜未満であれば、手延べそうめんと手延べひやむぎのどちらを名乗ってもよいそうです。
【そうめんとにゅうめんの違いについて】
一般的にそうめんは、葱、茗荷、胡麻、おろし生姜などの薬味を使ってめんつゆにつけて食べますが、にゅうめんは薬味以外にしいたけ、鶏肉、エビ、油揚げ、かまぼこなど、お好みの具材と合わせて温かいだしつゆをかけて食べる奈良県発祥の郷土料理となります。
※温かいだしつゆの中で煮て食べる食べ方もあります。
 
食欲がない時でもツルッと食べられるそうめんは、これからの季節にぴったりな食べ物ですが主な栄養成分が炭水化物となる為、エネルギー源となりますが、それだけでは栄養バランスの良い食事にはなりません。肉・魚・卵・大豆製品などのたんぱく質やビタミンやミネラルが摂取できる野菜やキノコ・海藻類などを組み合わせて食べるようにしましょう。
次回の栄養ブログも乞うご期待!

投稿日:2022年07月01日00時00分| 投稿者: 冨岡勤| カテゴリ: 未設定


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