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ゆば

ブログ担当の冨岡です。
暑い日が続いておりますが、皆様はいかがお過ごしでしょうか
先日、日光へ行ってきました。日光には世界遺産に登録されている「日光の社寺」や日本三名瀑の1つに数えられる「華厳の滝」など、いくつもの観光スポットがあります。また、グルメでは「ゆば」が有名で街道沿いや観光スポットには、ゆば料理のお店が軒を連ねています。そこで今回は日光の名産品である「ゆば」について紹介します。
ゆばとは
中国から伝えられた様々な大豆食品の中の一つで主に僧侶達の食事である精進料理に欠かせない食材となっています。
豆乳を沸点近くまでゆっくり加熱するとタンパク質と脂質が表面に凝固し薄い膜ができます。それをすくい取ったものが「生ゆば」となり乾燥させたものは「干しゆば」となります。ただし、大豆から製造できるゆばの量は豆腐の約10分の1程度となります。
 
※生ゆば
そのまま生で、わさび醤油などで食します。
※干しゆば
半分乾燥したものと完全に乾燥したものがありますが、吸い物、煮物、汁物、鍋などに入れて食します。
【ゆばの栄養】
ゆばは、他の大豆製品に比べ、タンパク質や脂質を多く含み、炭水化物が少ないのが特徴となります。その他にも赤血球の材料になり、全身に酸素を運ぶ役割のある鉄分、塩分の摂り過ぎを調整してくれるカリウム、味覚に関わる細胞をつくる働きがある亜鉛、糖質をエネルギーに変えてくれるビタミンB1などの成分も多く含まれています。
【日光ゆばと京都ゆばの違いについて】
※表記に違いあり
日光では「湯波」と表記しますが、京都では「湯葉」と表記します。
 
※膜の引き上げ方に違いがあり
日光湯波:膜の中央に串を入れて二つ折りにするように引き上げ、幾重にも巻き上げるので丸くボリュームがあります。食感はやや厚みのある歯ごたえ
京都湯葉:湯葉槽に移して熱を加え、膜の端に串を入れて引き上げるため、仕上がりが平たい。食感は薄めで柔らかな歯ごたえ
ゆばは、ほとんどのスーパーで購入できる身近な食べ物となっていますが、自宅でも豆乳(無調整)さえあれば簡単にゆばを作ることができます。是非、皆さんもこの夏は、生ゆば作りに挑戦してみてはいかがでしょうか。
次回の栄養ブログも乞うご期待!

投稿日:2022年08月01日00時00分| 投稿者: 冨岡勤| カテゴリ: 未設定


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