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梅干し

ブログ担当の冨岡です。
先日、スーパーマーケットで梅干しを見かけたらほとんどの商品が「減塩」または「はちみつ入り」とパッケージに書かれていました。そこで店員さんに「普通の梅干しはありますか?」と尋ねると「最近は、塩分を多く含む食品を避ける方が多くなった為、市販の梅干しは、ほとんどが塩分調整された商品となっています。」と言われました。そこで今回は、「1日1粒で医者いらず」と言われ、健康食材として愛されてきた「梅干し」についてお話します。
【梅干しの栄養】
梅干しには、疲労回復に有効といわれるクエン酸、リンゴ酸、コハク酸のほかに、ビタミン、カリウム、カルシウム、鉄分なども含まれています。
梅干しには、疲労回復に有効といわれるクエン酸、リンゴ酸、コハク酸のほかに、ビタミン、カリウム、カルシウム、鉄分なども含まれています。

【梅干しの種類】
梅干し
梅干し
梅の実を1ヶ月ほど塩に漬け込み数日間、天日干しにしたもの。
塩分濃度が20%前後と高いため、添加物が入っていなくても常温での長期保存が可能。
塩辛く酸っぱい梅干しが好きな方におすすめです。
梅漬け
梅漬け
梅の実を塩漬けにしたものを指します。梅干しは天日干しをして柔らかくするが、梅漬けは天日干しをせず硬さを保っているのが特徴です。
なお、カリカリ梅も塩漬け梅に分類されます。
調味梅干し
梅干しを塩抜きした後、鰹や昆布などの調味液やハチミツなどで味付けしたもの。
塩分濃度が10%前後の為、保存性が低く冷蔵庫に保管して早めに食べ切る必要があります。
塩分濃度が10%前後の為、保存性が低く冷蔵庫に保管して早めに食べ切る必要があります。
スーパーでよく見かける「減塩梅」、「ハチミツ漬け」、「かつお節梅」、「昆布梅」などは調味梅干しとなります。
干し梅
梅干しを乾燥させた保存食品
塩分濃度が高いので防腐作用に優れ、非常食にもなります。
干し梅
梅干しを乾燥させた保存食品
塩分濃度が高いので防腐作用に優れ、非常食にもなります。
【梅干しの変化】
生活様式が大きく変化すると共に健康志向の高まりや消費者の嗜好の変化により塩辛く酸っぱい梅干しから塩分と酸味を抑え、程よい甘みのある食べやすい梅干しへと変わっていったようです。現在、主流の調味梅干しを食べて育った若い世代は「梅干しを思い浮かべるだけで唾液が出る」なんて経験は、ないのかもしれませんね。

【塩分量の違いは?】
昔ながらの製法で作られた梅干しは、1粒(10g)あたり1.8gの塩分が含まれており減塩梅干しやハチミツ入り梅干しなどの調味梅干しは1粒(10g)あたり0.8gの塩分が含まれています。日本人の食事摂取基準(2020年)では塩分摂取の目標値は1日あたり成人男性で7.5g未満、女性6.5g未満となっている為、やはり昔ながらの製法で作られた梅干しの塩分量には注意が必要です。
㊟梅干しの塩分量は商品ごとに異なります。
㊟梅干しの塩分量は商品ごとに異なります。
現在は、様々なタイプの梅干しが販売されているので、おにぎりやお茶漬けなどの主食だけでなく、主菜、副菜、デザートなど様々な料理にちょい足しするだけで爽やかでさっぱりとした味わいに仕上げることができます。皆さんも是非、梅干しの栄養を活かして料理を楽しんでみてはいかがでしょうか。
次回の栄養ブログも乞うご期待!