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郷土料理「吉田のうどん」

ブログ担当の冨岡です。
2023年がスタートしました。本年も皆様が健やかに1年を過ごされる事を祈念いたします。
さて先日、車で河口湖へ行ってきました。高速道路のインターチェンジを出ると、国道や県道沿いに「ほうとう」、「吉田のうどん」と書かれた看板が数多く目に入ってきます。皆さんの中には「ほうとう」は山梨県の有名な郷土料理だと知っていても「吉田のうどん」は、知らないという方がいるのではないでしょうか。「吉田のうどん」は、県内のコンビニやスーパーの惣菜売り場にも並ぶほど県民に親しまれている麺料理です。そこで今回は、富士吉田市の郷土料理「吉田のうどん」について紹介します。
【吉田のうどんとは】
硬く、非常にコシが強い麺に馬肉やキャベツ、油揚げなどを具材に使用し、スープは醤油仕立て、味噌仕立て、または醤油と味噌の合わせスープで食します。また、薬味には赤唐辛子をベースにゴマや山椒を加え油で炒めた「すりだね」を用いるのが特徴です。
吉田のうどんは、農林水産省選定「農山漁村の郷土料理百選」にも選ばれており現在では、富士吉田市中心に50軒以上のお店があるそうです。
吉田のうどんの起源】
富士山北麓の富士吉田は標高700~900mほどの冷涼な気候、火山灰土の地質により昔から稲の栽培には不向な地域だった為、代わりに小麦や大麦・蕎麦・とうもろこしなどが栽培されるようになった事で粉物の食文化が進んでいったようです。

【硬さの秘密】
昭和初期、富士吉田では繊維業が盛んで織物の機械を動かす女性が昼食の準備で作業が止まらないように、また、絹糸を触る手が荒れないようにと男性が、昼食にうどんを作るようになったと言われています。男性たちは腹持ちの良いうどんを作ろうと力強く練るため、歯ごたえとコシのあるうどんが出来上がったと言われています。
             参考 農林水産省HP:うちの郷土料理
【ほうとうとの違い】
硬くコシのある麺が特長の「吉田のうどん」は、製麺するときに塩を使い寝かせてから茹でます。一方、もちもちした平打ち麺が特徴の「ほうとう」は、製麺するときに塩を一切使いません。そして南瓜、人参、山菜、きのこなど様々な野菜や肉などの具材を加え、生麺の状態から味噌仕立ての汁で煮込むので、とろみがつき冷めにくいという特徴があります。
「吉田のうどん」には、トッピングにこだわったお店が数多くあり、その味わいもさまざまですが、まずは定番の馬肉とキャベツをお勧めします。甘辛に味付けされた馬肉とキャベツのシャキッとした食感は、硬めの麺との相性が抜群です。富士吉田市周辺を訪れた際は、是非一度「吉田のうどん」を味わってみて下さい。
次回の栄養ブログも乞うご期待!
 
 

投稿日:2023年01月01日00時00分| 投稿者: 冨岡勤| カテゴリ: 未設定


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