栄養部の活動報告ブログ 栄養ニュース

ブログ担当の冨岡です。
6月に入り梅雨入りも近くなってきましたが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。先日、朝からTKG(卵かけご飯)を食べたくなり近くの養鶏場に生みたて卵を買いに行ってきました。現在、卵は鳥インフルエンザの感染拡大や肥料価格の値上がりの影響で品薄と価格高騰が続いています。そのため外食チェーンでは、卵を使った商品の販売を休止するお店も出ているそうです。そこで今回は、日本人の食卓に欠かすことのできない食材「卵」についてお話します。
【卵の魅力】
卵には、ビタミンCと食物繊維を除いて必要な栄養成分が、全て含まれています。中でも良質なたんぱく質が豊富で、必須アミノ酸(人間の体内では合成することができない為、食事から摂る必要があります。)が理想的なバランスで含まれています。また、免疫力を高めるビタミンAや老化を防ぐビタミンE、そしてコレステロール値を低下させるレシチンなど、人間の身体に必要な栄養素を多く備えた食品となります。

【白玉と赤玉では何がちがう?】
スーパーで売られている卵には白玉と赤玉がありますが、みなさんはどちらの卵を買っていますか。実は、卵の色の差は「鶏の種類」によるものです。また、同じエサを与えた場合、白玉も赤玉も中身の栄養に違いはありません。その他、卵黄にも色の違いがありますが、こちらは与えるエサに含まれる色素によって違いがでます。
参考:kewpie HP 知って得する卵の豆知識
うずらの卵と鶏卵の違い】
うずらの卵の大きさは、鶏卵の1/6ほどですが100gあたりの栄養を比較すると、うずらの卵に含まれるビタミンB12とヨウ素は鶏卵の約4倍、鉄分と葉酸に関しては約2倍含まれています。うすらの卵は鶏卵以上にビタミンやミネラルを豊富に含んでいます。
参考:日本食品標準成分表2020年版(八訂)
【特殊卵とは】
特殊なエサで飼育し通常の卵に比べ栄養を強化させたもの。
近年では、特定の栄養成分補給のために利用される「栄養機能食品」や体への効果を商品に記載できる「保健機能食品」などの卵が販売されています。
※主に販売されている特殊卵
1.ヨード卵
ヨード(ヨウ素)が多く含まれた海藻の粉末をエサに配合し、鶏の体内でヨード(ヨウ素)を卵に移行させ強化したもの。
2.ビタミン強化卵
ビタミンA・D・Eなどをエサに配合し、鶏の体内でビタミンを卵に移行させ強化したもの。
3.脂肪酸強化卵
魚油に含まれるDHA・EPAをエサに配合し、鶏の体内でDHA・EPAを卵に移行させ強化したもの。
 
卵は、様々な食材と組み合わせやすく味付けを選ばない為、和食・洋食・中華などあらゆる料理に使えます。特にタンパク質が不足しがちな人には、良質なタンパク質源としてぜひ取り入れてほしい食材です。但し食事の際は、ビタミンCと食物繊維が含まれていないため野菜や果物を一緒に摂るなどの工夫が必要です。
次回も栄養ブログも乞うご期待!

投稿日:2023年06月01日00時00分| 投稿者: 冨岡勤| カテゴリ: 未設定


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