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食物繊維

ブログ担当の冨岡です。
日頃から食物繊維をしっかり摂っていますか?
食物繊維はビタミン・ミネラルに次いで“第六の栄養素”とも呼ばれています。
「日本人の食事摂取基準(2010年版)」では、食物繊維の目標量を、1日18g以上(男性では19g以上、女性では17g以上)としましたが、平成21年 国民健康・栄養調査結果では、食物繊維の平均摂取量は14.3gでした。そのために皆さんも食物繊維不足の可能性が十分にあります。
そこで今回は食物繊維についてお話します。



               食 物 繊 維とは
人の消化酵素では、消化することのできない食物中の成分の
ことを指します。また、食物繊維には大きく分けて、水に溶けにくい不溶性食物繊維と、水に溶ける水溶性食物繊維の2種類があります。
 

不溶性食物繊維

水分を吸収して数倍から十数倍に膨らみ、これが腸を刺激してぜん動運動を活発にさせることによって、肥満や便秘解消、腸の病気などの予防効果があります。


* 不溶性食物繊維を多く含む食品

穀類、野菜、豆類の他、エビやカニの表皮にも含まれています。



水溶性食物繊維

水に溶けて体内でゲル状となるため、食べた食品の移動が緩やかになって小腸での栄養吸収を和らげ、糖の吸収速度を遅くします。このことで血糖値の急な上昇を抑えたり、コレステロールを減少させる働きをします。またゲル状になった繊維は、大腸内の善玉菌のエサになるため、腸内環境を整えるとも言われており、便秘解消効果も期待できます。
 

* 水溶性食物繊維を多く含む食品

昆布、わかめ、こんにゃく、果物、里芋などに含まれています。
ただし、こんにゃくの原料は水に溶けますが、食べるこんにゃくは水に溶けません。
 


これら両方を毎日の食卓に並べることが大切なのです。
普段の食生活で白米を玄米・食パンをライ麦パンなどに換えるだけでも食物繊維が簡単に摂取できます。また、サプリメントなどで食物繊維を大量に摂ると、お腹をこわして下痢になりミネラル欠乏症を起こすこともあるので注意して下さい。
 

次回の栄養ブログも乞ご期待!!
 

投稿日:2011年11月01日00時00分| 投稿者: 冨岡勤| カテゴリ: 未設定


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