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ノロウイルス

ブログ担当の冨岡です。
2017年がスタートしました。今年も皆様が健やかに1年を過ごされる事を
祈念いたします。さて、この冬はノロウイルスが猛威をふるっていますが、
皆さんは大丈夫ですか?
年末のニュースではノロウイルスなどによる感染性胃腸炎の患者報告数が
昨季ピーク時の2倍に達したと報じられていました。ノロウイルスは健康な方なら軽症で回復しますが、子供や高齢者などでは重症化することがあるので注意が必要です。そこで今回は感染が広がらないよう日頃から心がけておきたいことを
紹介します。
ノロウイルスの特徴
*感染性胃腸炎の原因となるウイルスです。
主な症状:おう吐、下痢、腹痛、発熱
潜伏期間:平均1~2日
発生時期:1年を通して発生しますが特に12月から3月にかけて流行
感染経路:食品からの感染
        感染した人が調理などを介して、汚染された食品
        ウイルスの蓄積した加熱不十分な二枚貝など
      人からの感染
        感染者の糞便や嘔吐物からの二次感染
        家族や施設内などでの飛沫などによる感染

感染予防のポイント
手洗いを十分に行う
調理や食事の前、外出後やトイレの後は石けんでしっかり手を洗いましょう。

中心温度85℃・1分以上の加熱調理
ノロウイルスは熱に弱いので、食材の中心まで十分に加熱することが重要です。

熱湯消毒と次亜塩素酸ナトリウムで消毒
調理器具、シンク、ふきん、スポンジ等は、熱湯で消毒(85度で1分間以上)または0.02%次亜塩素酸ナトリウム液で消毒しましょう。
★注 アルコール消毒は効果がありまん

消毒液の作り方(次亜塩素酸ナトリウム希釈液
 
一般的に市販されている塩素系漂白剤(キッチンハイターやブリーチなど)を用いた希釈液の作り方
★注 市販されている漂白剤は塩素系と酸素系があるのでご使用前にご確認下さい。
                                   1/2杯弱分の原液⇒0.02%消毒液
500mlのペットボトル + ボトルキャップ =
                  
(容量約5ml)  
 2杯分の原液⇒ 0.1%消毒液

      用途 必要な濃度 原液の濃度  500mlの水に加えて作る
 場合に必要な原液量
 衣類・調理器具等の消毒  0.02%   5%        2ml
 嘔吐物・糞便の処理   0.1%    5%      10ml
                 
感染を広げないための対策
*下痢や嘔吐などの症状があるときは、食品を直接取り扱わない
*おむつや嘔吐物はすばやく適切に処理し、感染を広げない
*下着や汚れた衣類は消毒してから洗濯する
★注 片付けや消毒をする時は使い捨ての手袋、マスク、エプロンを着用
ノロウイルスは予防ワクチンや治療薬がありませんので対症療法となります。
かかってしまった場合は、早めに医療機関を受診する事が大切ですが、まずは水分補給(経口補水液やスポーツ飲料)して脱水を予防することが重要となります。また、下痢や嘔吐がひどい場合は無理に食事をせず症状が落ち着いたらお粥など消化の良い物から食べるようにしましょう。
次回の栄養ブログも乞うご期待!

投稿日:2017年01月04日00時00分| 投稿者: 冨岡勤| カテゴリ: 未設定


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