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間食(おやつ)について

ブログ担当の冨岡です。
日頃の栄養相談で患者様から「小腹がすいた時についお菓子を
つまんでしまう」・「おやつを食べることが習慣化してしまった」など
間食(おやつ)に関する相談を受けることがあります。ほとんどの方が「間食=いけないもの」というイメージがあるようですが、間食(おやつ)の内容や摂る時間をきちんと選べば、間食(おやつ)は不足しがちな栄養素を補う有効な機会となります。そこで今回は間食(おやつ)の摂り方についてお話します。

【おやつ】
江戸時代、1日2食が一般的だった頃、八つ刻に(現在の午後2時~4時頃)に小昼(こびる)という間食を摂っていました。この間食のことを「おやつどき
=おやつ」と呼ぶようになり、やがて間食全般を「おやつ」と呼ぶようになりました。
【摂り方のポイント】
1.食べる量
1日あたり200kcal程度が適量となります。(1日の摂取カロリーの10%程度を目安)
菓子・嗜好飲料の摂り過ぎは、エネルギーの摂取過多にもつながり、肥満や生活習慣病となる
可能性が高まるので注意が必要です。
                                                                                         参考:農林水産省 食事バランスガイド/1日分の適量について
2.食べる時間
食べる時間は午後3時前後が理想的です。この時間帯は食事の間隔が空きやすい昼食と夕食の間になるので夕食の食べ過ぎ防止につながります。また午後2~4時は脂肪を貯め込むたんぱく質BMAL1(ビーマルワン)の分泌が最も少ない時間というのもおすすめの理由です。なお、夜間はいくら200kcal以下でも活動量が少なく脂肪が蓄えられやすいので避けましょう。  
* BMAL1(ビーマルワン)は、脂肪細胞が血中に脂肪分を取り込む際に働くタンパク質
3.選び方
間食(おやつ)には補食としての役目があります。これは1日3回の食事で摂りきれない栄養素を間食で補う食べ方です。例えば日本人が不足しがちなビタミン・カルシウム・食物繊維など、日頃の食生活で不足しているものを選ぶようにしましょう。

*おすすめ
 牛乳又はヨーグルトとシリアル・・・・カルシウム・食物繊維
 さつまいもや果物・ナッツ類   ・・・・ ビタミン・食物繊維
 日頃から食の細い方はサンドイッチにするとよいでしょう。

間食(おやつ)は、不足がちな栄養素を補うだけでなく、気分転換やコミュニケーションを深めたりする役割もあるので上手に生活の中に取り入れ健康維持や周囲とのコミュニケーション作りに活用してみましょう。なお、糖尿病などの持病のある方は病状に応じた栄養管理が必要となりますので担当医に確認したうえで食べるようにしましょう。
次回の栄養ブログも乞うご期待!
 

投稿日:2017年03月02日00時00分| 投稿者: 冨岡勤| カテゴリ: 未設定


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