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食事宅配サービス

ブログ担当の冨岡です。
夏の疲れがたまってくるこの時期、体調管理は大丈夫でしょうか?
残暑が続くと食欲不振に陥りやすくなる為、日頃からバランスの良い食事を心掛けたいものです。しかし個々の取り巻く環境によっては実践することが、難しい方もいます。そこで私たちは日々の栄養相談で、その様な方にも自宅で食事療法を継続していただけるように、療養食の宅配サービスを紹介することがあります。しかし、数ある宅配会社のどのサービスがその患者さんのライフスタイルに合っているのか、分からないことも多々あります。
そこで今回は宅配食について取り上げたいと思います。

宅配サービスを利用するメリット

1.毎日の食事作りの負担を軽減できる
2.自分では使わない食材や料理法が楽しめ、1食で数種類の惣菜を味わうことができる
3.食事制限が必要な方向けの食事なので栄養計算が必要なく安心して食べられる
4.飽きずに続けられるよう豊富なメニューが用意されている


宅配会社を選ぶポイント

1.宅配方法(1食ずつか数食まとめてか・冷凍、冷蔵など)
2.ご自身の症状に合わせた食事があるか
3.苦手な食材や食べられないものに対応できるか(別メニュー変更サービス)
4.価格はどの程度か
5.管理栄養士など専門家のアドバイスが受けられるか

㊟ 宅配サービスは「糖尿病食」「腎臓病食」といった分かりやすい表示はありません
  これは、厚生労働省『食事療法用宅配食品等栄養指針』で「病名や食事療法用食
  である旨の表示を行わないこと」となっているからです。注文する側でご自身の指示
  栄養量や食事療法の基本を知っておく必要があります。

食事の選び方と注意

*糖尿病、高脂血症、高血圧食
 よくある食種名・「カロリー調整食」・「ヘルシー食」・「塩分ケア食」
豊富な食材が使われているバランスのよいメニューを選択。糖尿病向けのメニューは低カロリーのものが多い為、満腹感が得られず、ご飯を食べ過ぎてしまわないように注意が必要です。

*腎臓病食の選び方
 よくある食種名・「たんぱく調整食」・「たんぱくケア食」
腎臓病の場合、低たんぱく質食を勧められることが多いと思いますが、
医師から指示されるたんぱく質量は個人によっても違います。また、カリウムやリンの制限が特にない場合もありますので、わからない場合は管理栄養士に相談しましょう。また、透析療法を導入されている方は低塩、低カリウム、低リンが基本となりますが、たんぱく質量は保存期より緩やかになる為、間違って低たんぱく質食を選ばないように注意が必要です。
宅配食は始めたらずっと続けなければいけないわけではありません。
食事療法のノウハウ(量・バランス・調理法・味付け)が身につけば中止していただき、食事が乱れてきたなと感じたら再開するなど上手に宅配食を利用すればよいと思います。また、最近はお試しセットを注文できる会社もありますのでまずはご自身の症状や好みに合ったサービスを見つけてみてください
次回の栄養ブログも乞うご期待!

投稿日:2017年09月02日00時00分| 投稿者: 冨岡勤| カテゴリ: 未設定


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