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サバ缶

ブログ担当の冨岡です。
爽やかな秋晴れの続く今日この頃、皆様はいかがお過ごしでしょうか。
先日、ぶらり立ち寄った書店で料理コーナーの棚へ行くとサバ缶のレシピ本が数多く販売されており、とても驚きました。以前の栄養ブログでもサバ缶を使った料理教室の模様を紹介しましたが、今ではインターネットやメディアに取り上げられるようになり、サバ缶がツナ缶の生産量を追い越しているそうです。そこで今回は注目を集めているサバ缶について紹介します。
*国内生産数量統計(2017)
 サバ            38,977トン
 ツナ(まぐろ.かつお) 33,945トン    
日本缶詰びん詰レトルト食品協会より

【ブームが起きた理由】
ひと昔前までは酒の肴というイメージが強かったと思いますが、あるテレビ番組で「サバ缶を食べると痩せるホルモンGLP-1の分泌が促進されダイエットに効果的」と紹介されたことで女性の関心が高まりブームが起きたようです。
*GLP-1は胃の内容物排出速度を遅らせ、満腹感を助長することで食欲を抑制したり、
    食後の急峻な血糖上昇を抑制したりする作用があります。

【サバ缶の栄養】
サバ缶には、脳を活性化させる作用をもつDHAや血中の中性脂肪を減らし血液をサラサラにして心臓病や動脈硬化を防ぐ効果があるEPAが豊富に含まれています。また、その他に貧血を予防する効果や神経機能を正常に保つ効果のあるビタミンB12やカルシウムの吸収を促進して骨を丈夫にし、筋力を高めるビタミンDも含まれています。

【缶詰ならではの特徴】

価格が安定している点や保存性の高さもありますが、なんと言っても面倒な下ごしらえをすることなく、缶を開けたらそのまますぐに食べられるという手軽さにあります。また、骨まで食べられるので栄養をあますこなく丸ごといただくことが出来ます。
㊟ 加工調理してあるので塩分含有量が多いというデメリットもあります。

数年前から日本人の魚離れが問題視されるようになりましたが、
その背景には「子供が食べない」、「肉より価格が高い」、「ボリューム感が乏しい」、「調理が面倒」など様々な理由があるようです。しかし、サバ缶を肉の代わりに使うことで普段の家庭料理(鍋やカレー、パスタ、ハンバーグ、炊きこみご飯、サラダなど)が簡単に魚を使った一皿に変えることが出来ます。是非、皆さんも一度試してみて下さい。
次回の栄養ブログも乞うご期待!

投稿日:2018年10月02日00時00分| 投稿者: 冨岡勤| カテゴリ: 未設定


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