栄養部の活動報告ブログ 栄養ニュース

食品ロス

環境省すぐたべくん

ブログ担当の冨岡です。
最近、新聞やテレビ、雑誌などで「食品ロス」について取り上げられることが
多くなっています。実は、食品ロスは私たちの暮らしの中で大きな問題として
根付いています。この問題を見直すことで、環境問題から食費の節約、
そして食育の実践にもつながってきます。
そこで今回は、「家庭でできる食品ロス対策」について紹介します。

【食品ロスとは】
食品ロスとは、本来食べられるのに捨てられてしまう食品のことです。
日本国内での食品ロスは、年間646万トンと推計され、国民一人当たりに換算するとお茶碗約1杯分(約139g)の食べ物が毎日捨てられている計算となります。そのなかで、家庭における食品ロスは、289万トンと全体の約半数にあたります。                    出典:農林水産省H27年度推計  
          
【家庭における食品ロスの内訳】
1.直接廃棄・・・消費期限切れや賞味期限切れによるもの
2.食べ残し ・・・食事として用意されていたが、食べ残してしまったもの
3.過剰除去・・・食べられる部分まで過剰に除去していること

【食材別内訳】 *世帯食の一人1日当たりの食品ロス量
最も多いのは野菜類、次いで果実類、調理加工品、穀類、魚介類となっています。
              出典:農林水産省H26年度食品ロス統計調査(世帯調査)

【減らすための工夫】
1.買い物は、必要な分だけ購入
  買い物に行く前に、冷蔵庫や食品棚をチェックして、
  必要な物をメモして買い物に行きましょう。

2.賞味期限・消費期限を正しく理解する
  賞味期限は、美味しく食べることができる期限。消費期限は期限が過ぎたら
  食べない方がよい期限をいいます。この2つの違いを理解して賞味期限が
  過ぎたからとすぐに破棄するのではなく、食べられるか判断することも大切です。

3.食材を上手に使い切る
  野菜や果物の皮の厚剥きに注意しましょう。
  剥いた野菜の皮なども調理し、食材をまるごと使い切るようにしましょう。

4.外食時は、食べられる適量を注文する
 外食時は食べ切れる分だけ注文し、足りなければ追加するようにしましょう。

日本の食料自給率は40%程度と先進国の中でも最低水準でありながら日本の食品ロスは、食糧難で苦しむ人々への食糧援助量の約2倍となっています。日頃から「もったいない」と感じて食べ物の無駄を減らすように心掛けてみましょう。
次回の栄養ブログも乞うご期待!



 

投稿日:2018年12月03日00時00分| 投稿者: 冨岡勤| カテゴリ: 未設定


前の記事次の記事