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鍋料理

 ブログ担当の冨岡です。
謹んで新春のお慶びを申し上げます。本年も栄養部は、入院患者さんに喜ばれるお食事を提供できるようスタッフ一同取り組んで参ります。さて、厳しい寒さが続くと鍋料理が恋しくなります。鍋料理は大勢で囲んで食べるイメージですが、実は一人暮らしの方にも、おすすめしたい料理です。そこで今回は、体を温めてくれる鍋料理の魅力について紹介します。
 
【鍋料理の魅力】
1.野菜をしっかり摂ることができる
厚生労働省では「1日350g以上の野菜を食べること」を推奨していますが、
平成29年国民健康・栄養調査結果では野菜の平均摂取量は、288.2gと目標量に達していません。鍋料理は火にかけることで、かさが減り簡単に多くの野菜を摂ることができます。
 
2.手軽に食べられる
鍋料理は、切った具材をスープに入れ煮るだけの簡単な調理方法なので手間がかかりません。また、調理器具や皿をたくさん使用することがないので後片付けも簡単です。
 
3.ダイエット効果が期待できる
温かい鍋料理は、身体を温めてくれる為、基礎代謝を上げ脂肪燃焼効果を高めることが期待できます。また、シメに雑炊やうどんなどの炭水化物を食べることで急激な血糖値の上昇を防ぎます。
 
 4.多彩なアレンジが可能
鍋料理は組み合わせ次第で肉や海産物、野菜など様々な食品を使用することができる為、一品で数多くの栄養素を摂ることができます。また、最近では様々な種類の鍋の素が販売されており、味付けや具材をいろいろ試して自分好みのオリジナル鍋を作ることも可能です。
【一人暮らしの方にもおすすめしたい理由】
一人暮らしをしていると、食事は外食やコンビニ弁当、市販の惣菜やインスタント食品などで済ませがちです。料理を作らない理由として「面倒臭い」、「料理が出来ない」、「忙しくて時間がない」、「食材を買っても余らせてしまう」、「外食や市販の弁当の方がおいしい」、など様々な声が聞かれますが、手間無く簡単に、おいしく、食材を無駄なく使用できる料理こそ鍋料理です。まさに食事が偏りがちな一人暮らしの強い味方となります。
【鍋料理の落とし穴】
市販の鍋の素には、一人分で約4g前後の塩分が含まれています。
最後のシメに雑炊にして汁まで飲んでしまうと1日の塩分摂取目標量の半分を摂ってしまうことになります。その為、スープを残すか薄味で作りすだちや生姜、七味などで風味をつけるなどの工夫が必要となります。
*日本人の食事摂取基準(2015年版)
 1日の塩分摂取目標量 18歳以上 男性8g未満・女性7g未満

年末年始からご馳走をいただく機会が続いた事で、胃腸が疲れていたり体重増加や栄養の偏りが気になる方も多いのではないでしょうか。そんな時は、胃腸にやさしい野菜たっぷりのヘルシー豆乳鍋がピッタリです。まだまだ、寒い日が続きますが皆さんも鍋料理でしっかり体を温めて元気に冬を乗り切りましょう。
次回の栄養ブログも乞うご期待!

投稿日:2020年01月07日00時00分| 投稿者: 冨岡勤| カテゴリ: 未設定


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