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温州みかん

ブログ担当の冨岡です。
秋も深まり朝夕はめっきり冷え込むようになりました。
東京でも木々が色づき始め、11月下旬ごろには紅葉シーズンが到来となります。都内には人気紅葉スポットが多数あるので、新型コロナウイルスの感染対策をしっかりと行い、紅葉散策へ出かけてみてはいかがでしょうか。
さて先日、私は秋晴れの中みかん狩りを楽しんできました。そこで今回は、これから旬を迎える「温州みかん」についてお話します。
【温州みかんの特徴】
一般的にみかんと呼ばれるものは温州みかんのことを指しています。温州みかんは、収穫時期により品種が異なり酸味と甘味のバランスが変わるので長い期間食べることができます。だたし、時期が遅くなるにつれ色濃くなり甘みが増しますが、じょうのう(内皮)は厚くなっていきます。
*有田みかん、愛媛みかん、三ケ日みかんなどは産地のブランド名であり品種の名前ではありません。

【収穫時期】
9月から1月下旬にかけて収穫されます。(地域差あり)
早い収穫順に極早生みかん→早生みかん→中生みかん→晩生みかんへと変わっていきます。
 
*極早生(ごくわせ)みかん 9月~10月
 果皮に青みが残り酸味がやや強めですが、じょうのうが柔らかく食べやすいのが特徴です。
*早生(わせ)みかん  10月~11月
 果皮はオレンジ色に染まり、ほどよい酸味と甘みが楽しめます。
*中生(なかて)みかん 11月~12月
 じょうのうがやや厚めで歯ごたえがありますが、酸味が少なく甘味が強くなっています。
*晩生(おくて)みかん  12月~
 じょうのうが厚い為、貯蔵性が高く、ほどよい酸味とコクのある甘さが特徴です。
【注目の成分】
1.ビタミンCが豊富なため、肌荒れや風邪予防に効果があるといわれています。
    また、じょうのうには便秘改善作用がある「ペクチン」が多く含まれています。
2.フラボノイドの一種「へスペジリン」が皮や白い筋、袋に含まれており、
  高血圧や動脈硬化を予防する効果があるといわれています。
3.最近の栄養疫学研究によると、みかんの色素である「βークリプトキサンチン」には
  体内でビタミンAと同様の働きがあり、がん予防の可能性が期待されています。
  また、骨粗鬆症、リウマチ、糖尿病、動脈硬化になる危険性を下げるという報告
  もあります。
                      参考資料:農林水産省HP 消費者の窓
子供の頃は、どの家庭でも冬になるとコタツを囲んでみかんを食べていましたが、生活様式の変化や果物の種類が増えたこともあり現在ではみかんの消費量が、かなり減少しているようです。
みかんは注目の成分に加え、価格も手頃で美味しく手軽に食べられる果物です。
是非、皆さんもみかんを食べて今年の冬を元気に過ごして行きましょう。
次回の栄養ブログも乞うご期待!
 
 

投稿日:2020年11月01日00時00分| 投稿者: 冨岡勤| カテゴリ: 未設定


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