クリスマス
2024年12月01日ブログ担当の田中です。寒風の吹く日が増え、今年も残りわずかとなりました。町中は早くもクリスマスのイルミネーションが飾られはじめましたね。クリスマスは子供も大人も楽しみなイベントの一つです。しかしクリスマスの由来など知らない方も多いのでないでしょうか。そこで今回はクリスマスの由来から世界のクリスマスケーキやお菓子をご紹介します。

【クリスマスの起源・由来】
クリスマスの12月25日はキリストの誕生を祝う日です。キリスト教においては復活祭(イースター)と並び、最も大切にされています。もともとはキリスト教徒の宗教的な日でしたが、現在は一般的に広く普及し、世界中で祝われるようになりました。クリスマスは英語で「Christmas」。「Christ(キリスト)」と「mas(礼拝=ミサ)」がもとになっていると言われています。
また「クリスマス・イブ」はクリスマスの前日と認識している方が多いのでないでしょうか。「クリスマス・イブ」のイブは「Eveninng」で「晩」という意味です。「晩」は暗くなる夕方4時過ぎから夜11時頃までに使われる言葉で、「クリスマス・イブ」は「クリスマスの晩」という意味になります。キリスト教会の暦は日が沈んだら新しい1日が始まると考えられており、12月23日夕方4時頃から24日の夕方4時頃までがクリスマスイブということになります。日本ではクリスマスと同様、家族や友達、恋人と過ごす人が多く、一大イベントとなっています。

【クリスマスケーキ】
日本ではクリスマスのデコレーションを施した生クリームのケーキが定番ですが、世界では日本と全く違うケーキやパンなどが食べられています。そこでクリスマスに食べられている世界の伝統菓子をご紹介します。
〇ブッシュ・ド・ノエル
フランスのクリスマスに食べられるのは「ブッシュ・ド・ノエル」という切り株に見立てた形のケーキです。ブッシュはフランス語で「薪・木の切り株」を意味し、ノエルは「クリスマス」を意味します。切り株の形をしたケーキになったのは諸説あり、「キリストの誕生を祝い暖炉で薪を一晩中燃やしたから」「燃え残った薪の灰が火事除けのおまじないになるから」など様々な説があるようです。

〇シュトーレン
日本のパン屋さんでみかけるようになったドイツ生まれの「シュトーレン」。ドライフルーツと洋酒をたっぷりと入れて焼き上げた生地に、バターと粉砂糖でコーティングした発酵菓子です。水分が少ない生地なので常温でも日持ちするのが特徴。「アドベント」と呼ばれるクリスマスイブまでの4週間に毎日一切れずつ食べるのが現地での楽しみ方です。シュトーレンはドイツ語で「坑道」を意味し、トンネルのような形をしているところからこの名前がついたそうです。表面にまぶした粉砂糖が、生まれたばかりのキリストの産着になぞらえたとされています。

〇パネトーネ
イタリアでクリスマスの時期に食べられている発酵菓子です。「パネトーネ」は「大きいパン」という意味を持ち、その名のとおりボリュームのあるパンです。味は卵とバターをたっぷりと使ったブリオッシュに近い味わい。ブリオッシュに比べるとふんわりしっとりとした独特な食感で、たっぷりのドライフルーツを加えているため、ケーキに近い菓子パンです。本場イタリアでは自然酵母「パネトーネ種」を使って作ります。

〇クリスマスプディング
イギリスの伝統的なクリスマススイーツで、日本でよく食べられているプリンとは別物です。16世紀頃にはすでに誕生しており、英国王室のデザートとしても親しまれています。プラムを使うことが多く、洋酒漬けのドライフルーツとナッツ、香辛料がたっぷりと入ったケーキです。「13種類の材料を使う」「家族全員で生地を混ぜ合わせて作る」などのしきたりがいくつかあるのが特徴。蒸し上がったらクリスマスまでひと月ほど熟成させ、食べる前に再度温めます。
今回はクリスマスについてご紹介しました。世界のクリスマスケーキは様々ですが、クリスマスを祝い、楽しむ気持ちは世界共通ですね。日本でも食べられるケーキもあるので、ぜひ今年のクリスマスケーキの候補に入れてみてはいかがでしょうか。次回もお楽しみに!
投稿者:田中理沙