桜餅
2026年04月01日
皆さんこんにちは。
春らしい暖かな日が増えてきましたね。新生活のスタートなどで忙しくなる方も多い季節となりましたが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。
さて、春といえば皆さんどんな食べ物を思い浮かべますか?
今回は、春の訪れを感じさせる桜色が鮮やかな「桜餅」についてご紹介します。
【桜餅の種類】
桜餅は地域によって特徴が異なり、大きく分けて2種類があります。
関西や一部の東北・北海道では「道明寺」を食べられることが多く、粒々とした餅で餡子を包んだ、
おはぎのような見た目が特徴です。一方、関東などその他の地域の桜餅は、クレープのような
なめらかな生地で餡子を巻いた形が特徴です。こちらは道明寺に対して「長命寺」と呼ばれています。
最近では地域に関わらず店頭ではどちらのタイプもみられますが、桜餅というと皆さんはどちらを
思い浮かべるでしょうか。

この2つの桜餅は皮に使われる材料が異なり、道明寺では道明寺粉、長命寺では
小麦粉や白玉粉が使われています。
道明寺粉と白玉粉はどちらももち米が原材料の粉ですが、粉状にするまでの製造過程に違いがあります。
道明寺粉・・・もち米を蒸して乾燥させ、目の粗い石臼で挽き割ったもの。
粒の大きい順に3割、4割、5割、6割と分類される。
粒々とした食感と粘り気があるのが特徴
用途:桜餅(道明寺)、おはぎ など
白玉粉・・・生のもち米を水挽きし、沈殿物を乾燥させたもの。
(水挽き=水をかけながら粗い石臼ですりつぶすこと)
つるっとなめらかな食感で、伸びがよいのが特徴。
用途:白玉団子、大福、求肥 など
【桜餅の歴史】
桜餅の始まりは江戸時代の享保2年(1717年)までさかのぼります。桜の名所として知られていた
江戸向島の長命寺の門番であった山本新六という男性が考案しました。桜並木の葉の掃除をしていた
新六は、積もる桜の葉を塩漬けにしました。小麦粉を溶いて薄焼きにした皮にこしあんを包み、
桜の葉の塩漬けを巻いて売り出したところ、たちまち人気となり、春の味わいとして花見客に大歓迎
されたそうです。
その後桜餅は、餅をもち米にしたり、道明寺にしたりと発展を遂げ、現在に至りました。

【桜餅の桜の葉】
桜餅に巻いてある葉は桜の木の葉を塩漬けにしたもので、食べることができます。
桜といえば「ソメイヨシノ」がよく知られていますが、桜餅に使われるものは
「オオシマザクラ」という品種が多いそうです。
葉が大きくて柔らかく、餅を包みやすい点が選ばれる理由の一つです。
葉を塩漬けにすることで独特の香りと風味が生まれ、防腐・殺菌効果も高まります。また、葉が餅の乾燥を防いでくれる役割もあるのです。桜餅以外では、粉末状に加工してお菓子や紅茶にも使用されています。
桜餅の葉にはポリフェノールの一種である「クマリン」という成分が含まれており、
この成分が独特な香りを生み出しています。クマリンには抗菌作用やリラックス効果、
睡眠促進といった効果があると言われています。
クマリンは摂りすぎると肝臓に負担をかけることが知られています。通常食べる量の桜餅では問題
ないことがほとんどですが、桜餅はエネルギーもしっかりありますから、食べすぎには注意しましょう。
今回は季節の食べ物として桜餅を取り上げました。
桜の香りを楽しめる桜餅をはじめ、季節の食べ物を味わいながら春らしいひと時を感じてみては
いかがでしょうか。
次回もお楽しみに!


