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逆流性食道炎(胃食道逆流症)・食道裂孔ヘルニア

逆流性食道炎(胃食道逆流症)は現在日本でも増加しており、メディアで話題になることも多い病気です。食後や就寝中などに「むねやけがする」「すっぱいもの、にがいものがあがってくる」などの症状が頻繁に起こる場合、「逆流性食道炎」の可能性があります。逆流性食道炎は、以前からお年寄りによく見られる病気でしたが、最近では食生活の欧米化に伴い、比較的若い方に増える傾向にあります。

逆流の原因として、食道と胃の境目を締めつける筋肉が緩むと、胃液が食道へ逆流して、胸焼けなどの症状が起こります。逆流した胃液に含まれる胃酸によって、食道の粘膜に炎症が起きている場合には「逆流性食道炎」と呼ばれます。ところが、最近、胸焼けなどの症状はあっても、食道の粘膜に病変が認められない患者さまも多いことがわかってきました。そのため、食道の粘膜に病変が認められるかどうかにかかわらず、胃液の逆流によって胸焼けなどの症状が起きている状態をまとめて「胃食道逆流症」ととらえるようになってきました。多くの場合、生活習慣の改善や薬物療法で症状を抑えることが可能です。一方で、胸焼けなどの症状が強く、薬で症状を抑えられない場合には、手術が行われることがあります。手術は創の小さな腹腔鏡下手術で行い、緩くなった食道と胃の境目に、胃の一部を襟巻きのように巻きつけて、境目を締めつけます(噴門形成術)。これによって、逆流そのものを防ぎます。(図3,4)
図3
図4
逆流性食道炎(胃食道逆流症)の原因の一つとして食道裂孔ヘルニアがあります。お年寄りでは、胃の一部が横隔膜の上にはみ出す食道裂孔ヘルニアを伴うことが多く、そうなると、食道と胃の境目は緩くなります。この場合、はみ出した部分の胃で分泌される胃液が逆流しやすくなります。食道裂孔ヘルニアが大きくなると、胃液が逆流するばかりか、食べものがつかえたり、食べものがのどまで逆流し、咳き込むなどの症状がでることがあります。食道裂孔ヘルニアによるこのような症状は薬で治療することが難しく手術を行ったほうがよいことが多いです。(図5)食道裂孔が大きい場合には、メッシュを使用してヘルニアを治療します。
図5
逆流性食道炎(胃食道逆流症)、食道裂孔ヘルニアのいずれの場合も、大橋病院では内視鏡やバリウム検査、CT検査等で、患者さま個々の病態の把握に努めます。検査の結果手術が必要だと判断された場合には、患者さまに詳しい説明を行った上で、創が小さく患者さまの負担が少ない腹腔鏡下手術を行うようにしています。