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食道アカラシア

食道がんと同様に「食べたものがつかえる」といった症状が生じる病気として食道アカラシアがあります。アカラシアでは食道と胃の境目にある括約筋という筋肉のはたらきが悪くなり、食べ物が食道を通過しにくくなります。括約筋は普段は閉じており、食べ物がくると開き、食べ物が胃まで通過するとまた閉じるという動作を繰り返しています。「食道アカラシア」とは、この括約筋が開きづらく、常に食道に食べ物がたまった病気です。患者さまの数は『10万人に一人くらい』と言われていますが、実際はもう少し多いと思われます。アカラシアの病名がつかず、神経症や拒食症などの病名で精神科の治療を受けていた方もいらっしゃいます。アカラシアの原因は現在のところ明らかになっていません。直接、命を落とす病気ではありませんがが、アカラシアの患者さまは健康な人と比べると食道癌のリスクが高いことが報告されています。
アカラシアは通常の内視鏡では診断がつきにくく、確定診断には、食道内圧検査を行う必要があります。

 アカラシアの主な治療には次の2つがあります。1つめは、食道に挿入した内視鏡の先端に風船を装着しその風船を広げて筋肉を緩める内視鏡的拡張術があげられます。身体に創をつけることもなく、身体の負担は少ないのですが、症状が再発しやすいという心配があります。2つめとして、筋層切開術という手術があげられ、現時点で最も効果が高いアカラシアの治療と考えられています。手術で食道の括約筋を縦に7~8cm程度切り、筋肉を緩めることにより食べ物の通過を良くします。さらに、手術後に逆流性食道炎が生じないように、噴門形成術を付加して逆流を予防します。手術によりほとんどの方の症状が劇的に改善するのが特徴です。手術後に食生活が豊かになり、患者さまが別人のように明るくなることもあります。手術は傷の小さな腹腔鏡を用いて行いますので、入院は1週間ほどで済みます。(図6,7)
図6
図7