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胃・十二指腸潰瘍

胃・十二指腸潰瘍とは

胃・十二指腸潰瘍とは、さまざまな原因で、胃や十二指腸の粘膜の一部が欠損することです。原因としては、ヘリコバクターピロリ感染、鎮痛薬などの薬剤によるものや、ストレス、アルコール、喫煙などが関与しています。治っても、再発を繰り返すことも少なくありません。
症状としては空腹時や食後に強い腹痛、胸焼け、げっぷ、嘔気、嘔吐、食指不振などがあります。潰瘍から出血があれば、吐血、黒色便(タール便)などを起こすこともあります。診断は胃内視鏡検査で行い、病変に応じて組織検査やヘリコバクターピロリの感染の有無を確認します。
治療は基本的には胃酸の分泌を押さえる薬(プロトンポンプインヒビター:PPIやH2ブロッカー)で行います。潰瘍から出血が見られる場合は止血処置処を行います。深い潰瘍や出血を伴う潰瘍の場合は、入院治療となることもあります。

ヘリコバクターピロリ

胃炎や胃・十二指腸潰瘍との原因となる細菌で胃内に生息しています。胃・十二指腸潰瘍の治療では、ピロリ菌の感染の有無が治療に大きく関係し、除菌をすることで潰瘍の再発率を低下させることができます。また最近では胃癌や他の病気との関連性が指摘されています。
感染診断は呼気テスト、血液中や糞便中の抗体値の測定や胃の組織検査などで行います。
除菌は主に抗生剤2種類と抗潰瘍薬1種類の計3種類の薬剤を1週間内服で行います。除菌成功率は一般的に8-9割程度です。

お問い合わせ先

東邦大学医療センター
大橋病院 消化器内科

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