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東邦大学医療センター大橋病院消化器内科 関連リンク

【お問い合わせ先】

東邦大学医療センター
大橋病院 消化器内科

〒153-8515
東京都目黒区大橋2-22-36
TEL:03-3468-1251(代表)

診療内容

1.院内のさまざまな診療科との速やかな連携のもと、あらゆる消化器の病気に対応しています

東邦大学医療センター大橋病院 消化器内科では、食道・胃・小腸・大腸などの消化管をはじめ、胆嚢、膵臓、肝臓、腹膜など消化器全般の病気の診療を行っています。
主な対象疾患については、下記ページをご参照ください。

消化管の病気

肝・胆・膵の病気

また、消化器の病気は、他の臓器の病気との合併症など、さまざまな病気と関係している場合も目立ちます。たとえば消化器の病気が多く見つかる代表的な病気として挙げられるのが、ベーチェット病などの膠原病です。あるいは消化器がんが皮膚の病気から発見されることもあります。さらには、泌尿器系や婦人科系の病気が大腸へと及ぶこともあります。喉の違和感などは主に耳鼻科で診療を行いますが、病状によっては食道や胃の検査が必要となることもあります。

このような場合に当科では、膠原病リウマチ科や皮膚科、泌尿器科、婦人科、耳鼻科など関連する診療科と速やかに連携をとり、互いに協力し合って診療を展開しています。

さらに、消化器の病気で外科的治療が必要となった場合には外科と緊密に連携し、患者さん一人ひとりの病状に応じたテーラーメードの診療に努めています。

食道・胃・大腸外科

肝胆膵外科

2.患者さんの身体に負担の少ない「低侵襲治療」を第一に、最先端の診断・治療を積極的に導入しています

消化器疾患の症状はほとんど自覚がない場合もあれば、吐血や血便、黄疸といった重症度の高い症状が現れることもあり、治療もそれぞれに異なります。しかしどのような場合においても、患者さんの身体にとってできるだけ負担の少ない「低侵襲治療」を当科では目指しています。
とくに下記に挙げる治療を当科では得意としています。

悪性消化管狭窄(食道、幽門・十二指腸、大腸)に対するステント留置術

消化器がんでは、病状が進行したり、外科的治療後に再発したりすると、消化管(食道、幽門・十二指腸、大腸)の内腔が狭くなる「狭窄」を生じる場合があります。このように狭くなった消化管内腔を「ステント」と呼ばれる医療器具を留置することで拡げるのが「ステント留置術」です。

参照:悪性消化管狭窄(食道、幽門・十二指腸、大腸)に対するステント留置術

当院はこのステント治療の先駆的施設であり、関東地区全域から患者さんを受け入れています。

とくに大腸のステント治療については、当院 外科が「大腸ステント安全手技研究会」の事務局を務めています。当科もその一員として、大腸ステント治療の安全確認や情報収集、他施設との共同試験など、全国規模での幅広い活動を展開しています。

大腸ステント安全手技研究会

カプセル内視鏡、バルーン内視鏡による小腸の疾患、炎症性腸疾患の診断・治療

当科では2013年より、「カプセル内視鏡」「バルーン内視鏡」による小腸疾患の診断・治療を積極的に行っています。
<カプセル内視鏡とは>

カプセル内視鏡は、超小型カメラを内蔵したごく小さなカプセル(長さ26mm×幅11mm)です。検査の際、患者さんはこのカプセルを飲むだけでよいため、身体への負担が非常に少ないのがメリットです。

カプセルが消化管を通過する際に撮影された画像が記録装置に転送され、医師はこの画像をもとに小腸の診断を行います。

<バルーン内視鏡とは>
バルーン内視鏡は、オーバーチューブ(透明なホース)の中にスコープを通したもので、それぞれの先端についているバルーンがつけられています。このバルーンをふくらませて小腸が動かないように固定したり、オーバーチューブを引いて腸を縮めたりしながら少しずつ奥へと進ませ、小腸全体を診断します。

これまで小腸は従来の胃や大腸の内視鏡ではアクセスしにくく、十分に観察することが難しい臓器でしたが、カプセル内視鏡、バルーン内視鏡の導入によってより有効な診断が可能となりました。原因不明の消化管出血や、潰瘍性大腸炎、クローン病などの炎症性腸疾患の診断にも非常に適しており、消化管狭窄を併発している場合にもバルーンを用いることでスムーズに消化管を拡げながら診断することができます。

また、カプセル内視鏡で出血が見つかった場合にバルーン内視鏡で止血する、カプセル内視鏡で腫瘍が見つかった場合にバルーン内視鏡で生検をとる、といったことも可能です。

慢性膵炎の膵石に対する体外衝撃波結石破砕療法(ESWL)

当科は難治性疾患である慢性膵炎の治療にも力を入れています。慢性膵炎は、膵臓にくり返し炎症が起こり、膵臓の細胞が破壊され、線維が増えて膵臓全体が硬くなって萎縮していく病気です。病状の進行とともに膵臓の中にある膵管(膵液が流れる管)の形態に異常が起きたり、膵臓の中に石(膵石)ができることもあります。

当科ではこの「膵石」に対する「体外衝撃波結石破砕療法(ESWL)」を積極的に行っています。慢性膵炎は膵管が狭窄を起こすことも多いため、その場合にはステント留置術を行い、膵管を拡げてから膵石を除去します。この治療においては当院および当医療センター大森病院が都内でも有数の症例数をもち、現在は関東圏外からも多くの患者さんが受診されています。

体外衝撃波結石破砕療法(ESWL)

胆道がんや膵臓がんなどをはじめとする胆膵疾患に対する最先端の診断・治療

胆道がん(胆嚢がん・胆管がん)や膵臓がんなどの胆膵疾患においては、CTやMRIなどの画像検査だけでは腫瘍や腫瘤が良性か悪性かを鑑別するのが難しい場合があります。そこで当科では、超音波内視鏡で胃や十二指腸等の消化管から胸腹部や骨盤内の腫瘤を観察し、消化管内から針を刺して組織を採取して検査する「超音波内視鏡下穿刺吸引法(EUS-FNA)」を積極的に行っています。

超音波内視鏡下穿刺吸引法(EUS-FNA)

また、膵臓や胆管・胆嚢を内視鏡を用いて診断する「内視鏡的逆行性胆管膵管造影(ERCP)」も導入しています。

病気によって胆管や膵臓が狭窄し、胆汁や膵液の流れが悪くなっている場合には、「内視鏡的乳頭括約筋切開術(EST)」「内視鏡的乳頭バルーン拡張術(EPBD)」などを行って流れをよくし、黄疸など重篤な症状の予防・改善に努めています。

ERCP・EST・EPBD

進行性の胆管がんや膵臓がんの場合などは緩和的な治療も重要となります。当科では痛みに対する治療として超音波内視鏡を用いた「腹腔神経叢融解術(EUS-CPN)」を導入しています。これは腹腔神経叢に薬液を注入して神経を遮断する疼痛緩和法で、結果的に鎮痛剤の使用量が低減できるなど多くの効果が期待されているオプション手術のひとつです。

3.地域の基幹病院として、かかりつけ医との緊密な連携や医療のレベルアップにも努めています

当科では世田谷区、目黒区、渋谷区を中心とする地域の病院の先生方と緊密な連携をとりながら、診療を進めています。地域の先生方によって当科での診療が必要と判断された場合には、速やかに患者さんをご紹介いただく体制が整っており、実際に当科を受診される紹介患者さんの数は年々増加しています。不調を感じたらまずは早めにかかりつけの病院を受診されることをおすすめします。

さらに地域医療のレベルの向上を目指し、当科では近隣の先生方に向けた消化器診療についての講演会を年に数回主催しているほか、地域の勉強会などにも積極的に参加しています。今後も地域の基幹病院として、患者さん一人ひとりにとってより良い医療の提供に努めていきます。