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子宮筋腫について

子宮筋腫とは

子宮筋腫は20~40代の女性において最もよく見られる子宮の良性の腫瘍です。筋腫のできる場所により、漿膜下筋腫、筋層内筋腫、粘膜下筋腫に分類され、大きさ、種類により症状が異なります。
子宮筋腫

子宮筋腫の症状

生理の量が多くなる(過多月経)、持続日数が長くなる(過長月経)などの月経の異常や、子宮が変形することにより不妊症や流早産のリスクになることもあります。また、子宮自体が大きくなることで子宮の周辺の臓器を圧迫し、便秘や尿が近くなったり、骨盤の痛みを生じるようなこともあります。一方でまったく症状が見られないことも少なくありません。

子宮筋腫の診断

一般に、内診、超音波検査、MRI検査などで総合的に診断します。子宮筋腫がある程度の大きさになると内診で指摘されます。一方で、小さい子宮筋腫は超音波検査などでなければわからないことも多くあります。子宮筋腫の状態をより確実に把握することができる検査として、MRI検査があります。

子宮筋腫の治療

症状がほとんどない場合には、定期的な診察での経過観察でよいこともあります。しかし、日常生活に支障のある何らかの症状がある場合や、症状が年を追う毎に強くなってくるような場合、増大傾向が著しい場合には治療を検討します。
治療には大きく分けて薬物療法と手術療法があります。薬物療法で症状の改善が得られない場合や、根本的な治療を希望される場合などには、手術療法が検討されます。

薬物療法

生理痛や月経の量の増加による貧血に対処するといった対症療法と、女性ホルモンの状態を調整するホルモン療法があります。
ホルモン療法にも大きく分けて二つ、一時的に閉経の状態に近づけて子宮筋腫の縮小を図る偽閉経療法(GnRHアゴニスト療法)のほかに、低用量ピルなどを用いた偽妊娠療法があります。

手術療法

子宮全摘出術は、子宮筋腫のできている子宮を摘出するため子宮筋腫の再発などのリスクが全くなくなる根治的な治療です。一方で、妊娠を希望されている場合などは子宮筋腫のみを取り除く筋腫核出術が選択されることがあります。

※当院での手術療法について
当院では、子宮筋腫に対して開腹での子宮全摘出術・子宮筋腫核出術、腹腔鏡での子宮全摘出術・子宮亜全摘(腟上部切断)術・筋腫核出術、子宮鏡による筋腫摘出術を行っております。
術式の選択については、子宮筋腫の状態などを検討したうえで決定させていただいております。

お問い合わせ先

東邦大学医療センター
大橋病院 産婦人科

〒153-8515
東京都目黒区大橋2-22-36
TEL:03-3468-1251(代表)