よくあるご質問

よくあるご質問

  • 難しい質問です。
    有酸素運動、無酸素運動とも、運動により血糖はエネルギーとして使われ低下します。糖代謝により乳酸やアミノ酸の一種であるアラニンが増加します。また運動により呼気中に水分が失われますので、血液は濃縮され検査値は高くなりますが、基準値内の増加です。
    無酸素運動では、運動直後に多くの酸素を呼吸しますので酸化ラジカルが生じます。ラジカルによる筋肉の損傷の影響は、個人差がありますが、運動直後よりも1日後位遅れます。この時に採血すると筋肉内酵素であるAST、LDH、CKが基準値以上に増加します(増加は数日、続くこともあります)。これらの成分は筋肉や肝臓、心臓の病気でも増加しますが、主治医の先生は熟知して診察されますのでご安心下さい。
  • 採血量は「献血」では循環血液量(血管内にある血液の量で体重の1/13に相当)の12%(最大で15%)までの採血(400ml)が安全とされています。採血室では、ほとんんどの患者さまが20ml以内の採血のため、採血による身体への影響は極めて低いです。
    失血量の回復は赤血球の寿命が約120日ですので、1日に回復する量は、循環血液量を120で割った量となります。体重40kgの女性(循環血液量=3000ml)では、1日に回復する血液量は25mlとなります。体重80kgの男性では、1日に回復する血液量は50mlとなります。
  • 食事の影響を受けるものもありますので、基本的には空腹時に採血するのが望ましいです。
    特に、血糖や中性脂肪は食事の影響を受けます。サプリメントも検査値に影響を与えることがあります。
  • 入浴は大丈夫です。
    採血後はしっかり押さえて止血してください。血が止まれば問題ありません。
    採血による生活(入浴、運動など)の制限はありませんので、具合が悪くなければ日常の生活を送ってください。
  • ご自分の血液を見て「黒い」「汚い」などおっしゃる方がいますが、血液は赤ですが血容器に入ったものは赤黒く見えます。ドロドロ、ベタベタという表現は見た目では言えません。
  • 血液検査の意味と基準値についての説明はいたしますが、検査結果に関しては治療のこともありますので詳細は担当医にお尋ねください。

お問い合わせ先

東邦大学医療センター
大橋病院 臨床検査部

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