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「肝胆膵外科 専門外来(胆のう専門外来,肝臓・胆のう・胆管・膵臓 専門外来)」のご案内

われわれは日本肝胆膵外科学会が認定する専門施設であり,肝胆膵外科に関しては指導医(渡邉 学 教授)と専門医(浅井浩司 准教授)が担当しています(http://www.jshbps.jp/modules/public/index.php?content_id=5#).
毎週月曜日,火曜日は上記専門医が担当する「胆嚢専門外来(肝臓・胆のう・胆管・膵臓専門外来)」を行っております.
 外来は午前・午後ともに行っております.受診当日に検査を行うこともございますので,食事をとらないで外来を受診してください.また,検査結果が出るまでには多少の時間がかかりますので,お時間に余裕をもって外来を受診していただくようお願いします.

1. 腹腔鏡下胆のう摘出術

 腹腔鏡下胆のう摘出術は、おへそと上腹部に計4ヶ所の5~12mmの穴を開けて、炭酸ガスにてお腹を膨らませた後、腹腔鏡というカメラを挿入しテレビモニターに映した画像を見ながら胆のうを摘出する手術です。下記タイムスケジュールで手術を行っており,当科では患者さんの要望の多い週末を利用した手術日程を組むことが可能です。合併症がなければ入院期間は3~5日で退院することも可能です。

  1. 外来にて診察。超音波、CT・MRIなどの画像検査、術前検査を行い、手術日を決定。手術日は月曜,水曜,金曜日となります。入院前に麻酔科受診,入院説明を行います。
  2. 手術前日 午後入院。病棟で手術の準備をいたします。
  3. 手術当日 1日に1-4件の手術を行います。1件あたりおおよそ1-2時間で手術が行われます。午前に手術が終了された方は夕方から飲水も可となります。
  4. 手術翌日より食事開始。早期退院をご希望あればこの日に退院することも可能です。
  5. 手術後2-3日目 多くの患者さんはこの時期に退院となります。退院後の生活は通常状通りです。シャワー浴も可能です。創部の消毒は不要です。
  6. 手術1-2週後 外来を受診し創部の確認,採血検査,病理検査結果の説明を行います。術後の経過が良ければこの日で受診終了となります。以降の定期的な外来通院は不要です。
 従来の開腹胆のう摘出術よりキズが著しく小さく、痛みも軽度で早期の社会復帰が可能であり、キズもほとんど目立ちません。
 ただし、高度な炎症や周囲臓器との癒着、術中の胆管損傷、出血などの理由で開腹手術に移行する場合もあります。

 現在、腹腔鏡下胆のう摘出術の適応疾患は、胆のう結石、胆のうポリープ、胆のう炎、胆のう腺筋症などの良性胆のう疾患です。このうち急性胆のう炎は、発症から早期に適切な治療を行わなければ非常に重篤となる病態であります。当科では、急性胆のう炎症例においては病態が重篤化する前に施行する緊急・早期の腹腔鏡下胆のう摘出術を治療の第一選択としており、手術までの期間、術後在院期間は著しく短縮し、患者様の負担も著しく軽減しています。このように、胆のう炎を伴っている胆のう結石、癌の疑いが出てくる10mm以上の大きさの胆のうポリープは、胆のう摘出術の適応となります。しかし、胆石がある、胆のうポリープがあるからと言って、全ての患者様が胆のうを取らなければならないという訳ではありません。また、炎症の程度や現在かかられている他の持病などから腹腔鏡下胆のう摘出術が出来ない患者様もいらっしゃいます。胆のうの病気でお悩みの患者様は、まず専門医に相談して頂くことが大切です。

2. 単孔式腹腔鏡下胆のう摘出術 - キズの見えない手術 - を行っています

 単孔式内視鏡手術は文字通り1ヶ所の切開創(キズ)から行う内視鏡手術であり、美容的に非常に優れている点から脚光を浴びており、当科においても、2009年5月より単孔式内視鏡手術をいち早く導入しました。

 単孔式腹腔鏡下胆のう摘出術は、おへそに1ヶ所の穴をあけ、そこだけで腹腔鏡下の手術を行います。4ヶ所に穴をあける通常の腹腔鏡下胆のう摘出術と比較し、術後はおへそに1ヶ所のみの創部が隠れてしまうため「キズの見えない手術」と言われる美容上大変優れた術式であり、患者様にも非常に喜ばれています。
切開部位 左:腹腔鏡下胆のう摘出術 右:単孔式腹腔鏡下胆のう摘出術
単孔式腹腔鏡下胆のう摘出術の術中所見 おへその1ヶ所の穴だけで手術を行っています。
術後創部:おへそのキズは、隠れて全く見えません。
  しかし、1ヶ所のみのキズのため、従来の腹腔鏡下胆のう摘出術と比較し、手術操作や視野の展開が制限されるために高度な技術が必要とされます。そのため、単孔式腹腔鏡下胆のう摘出術の術者は内視鏡手術手技に習熟している術者に限定し、適応疾患も限定すること(高度な胆のう炎症例は適応外)で安全に手術を行うことを心がけています。
 単孔式腹腔鏡下胆のう摘出術においても、通常の腹腔鏡下胆のう摘出術と同様に手術前日に入院し、手術後2~3日で退院可能です(手術翌日に退院出来る場合もあります)。また、おへそのキズは溶ける糸で縫っており、抜糸の必要はありません。
 
 当科では、現在年間150例を超える患者様の腹腔鏡下胆のう摘出術を行っており、約15%の患者さんに単孔式手術を行っています。そこで、多くの患者様のご要望により「胆のう専門外来(内視鏡外科外来)」を開設し、単孔式を含む腹腔鏡下胆のう摘出術を希望される患者様を対象とした予約制の外来を行っております。胆石、胆のうポリープなど胆のうの病気を健診、人間ドックなどで指摘されたり、手術をお考えの患者様の疑問や不安にこたえるため、下記の専門医が分かり易く説明致します。ご希望の患者様がいらっしゃいましたら、下記までお問い合わせください。

3. 肝臓・胆のう・胆管・膵臓 専門外来

当科では腹腔鏡下胆のう摘出術(単孔式手術)以外にも、悪性疾患から良性疾患まで幅広く、肝胆膵腹腔鏡手術、肝臓・胆のう・胆管・膵臓の治療を行っています.また,腹腔鏡手術を積極的に導入しています。
高難度肝胆膵手術の概要
http://www.jshbps.jp/modules/hightec/index.php?content_id=7より抜粋)
  • 肝臓手術
    肝三区域切除,肝葉切除および拡大肝葉切除,肝中央二区域切除,区域切除,亜区域切除
  • 胆道手術
    胆管切除を伴う肝切除(ただし,肝葉切除および肝S4a+5切除以上)
    拡大胆摘以上の肝切除とリンパ節郭清を伴う胆嚢癌手術
    胆嚢胆管切除+胆管消化管吻合(先天性胆道拡張症)
  • 膵臓手術
    膵全摘術(残膵全摘を含む),膵頭十二指腸切除術,リンパ節郭清を伴う膵体尾部切除,血管温存膵体尾部切除,Frey手術(慢性膵炎・膵石症に対する膵管減圧術)

肝臓

対象疾患
肝臓悪性腫瘍(原発性肝がん:肝細胞癌,肝内胆管癌,など・転移性肝がん)
巨大肝嚢胞(有症状症例)
肝内結石症(内科治療困難症例)

術式一覧
  • 肝切除:肝3区域切除,拡大肝葉切除,肝葉切除,肝区域切除,肝亜区域切除,肝部分切除
  • 巨大肝嚢胞に対する肝嚢胞開窓術

胆道

対象疾患
胆道悪性腫瘍(肝門部胆管がん,遠位胆管がん,胆嚢がん)
先天性胆管拡張症(膵胆管合流異常)
胆のう疾患(胆嚢結石,胆嚢ポリープ,胆嚢腺筋腫症含む慢性胆嚢炎,急性胆嚢炎)
胆管結石(内科治療困難例)
胆管狭窄(良性・悪性)

術式一覧
  • 胆道悪性腫瘍手術
    肝門部胆管がん:胆管切除・再建を伴う肝葉以上の肝切除
    遠位胆管がん:膵頭十二指腸切除,肝外胆管切除
    胆嚢がん:胆嚢摘出術~胆管切除・再建を伴う肝葉以上の肝切除
  • 先天性胆管拡張症手術:肝外胆管切除・再建術
  • 胆のう摘出術
  • 胆管結石切石術
  • 胆道バイパス術(胆管空腸吻合術,胆管十二指腸吻合術)

膵臓

対象疾患
膵臓悪性腫瘍(膵臓がん,転移性膵がん)
膵臓良悪性境界腫瘍(膵管内乳頭粘液性腫瘍:IPMN,粘液性嚢胞性腫瘍:MCN,膵神経内分泌細胞腫瘍:P-NEN,など)
慢性膵炎・膵石症(内科治療困難症例)

術式一覧
  • 膵頭十二指腸切除術
  • 尾側膵切除術(脾臓温存,脾臓合併切除)
  • 慢性膵炎に対する膵管減圧手術(Frey術,Partington術)

慢性膵炎・膵石症に対する膵管減圧手術

【病態】
 主に大量飲酒に起因する慢性膵炎・膵石症では膵液の流出が障害され,難治性の腹痛・背部痛を認めます.この症状により入退院を繰り返し日常生活に支障が生じます.

 このような症状に対して,禁酒や生活習慣の改善はもちろん必要になります.非手術療法として内視鏡的に膵管ステントを留置する方法がありますが,定期的に交換が必要なこと,腹痛・背部痛が完全に消失しない,などの問題があります.

【慢性膵炎・膵石症に対する外科治療】
 慢性膵炎・膵石症に対しては膵管ドレナージ術:膵管減圧手術(Frey手術,Partington手術)と膵切除術(膵頭十二指腸切除術,尾側膵切除術)が行われます.われわれは機能温存の観点から膵管減圧手術を積極的に導入しています.

【膵管ドレナージ術:膵管減圧手術】
 膵管ドレナージ術:膵管減圧手術は主膵管の開放を行い,膵管に詰まっている結石を除去します.図1は膵頭部に2 cmを越える膵石を認めた患者さんです(図1左上,右上).主膵管を開放し,結石を除去し膵管空腸吻合を行いました(図1左下,右下).
図1 【図1】
 膵頭部に多数の膵石を認める患者さんに対しては膵頭部の芯抜き(一部分のみの切除)を伴う膵管ドレナージ術を行います.図2では主膵管の拡張を認め,膵頭部に複数の粗大な膵石を認めます(図2左上,右上).十分に主膵管を開放し,膵頭部の芯抜きを行い,結石を除去したのちに空腸と吻合術を行いました(図2左下,右下).いずれの患者さんも術前に認められていた慢性的な腹痛・背部痛から解放され,膵炎の再燃症状は認めていません.
図2 【図2】
【相談窓口】
 火曜日PM 浅井浩司 肝胆膵専門外来
 お気軽にご相談ください.

「肝胆膵 専門外来(胆のう専門外来,肝臓・胆のう・胆管・膵臓 専門外来)」

診療日時: 担当医
毎週月曜日:渡邉 学
毎週火曜日:浅井浩司,渡邉隆太郎

スタッフ紹介

詳細はこちらをご参照ください。

渡邉 学 教授,月曜日


日本外科学会 専門医・指導医
日本消化器外科学会 専門医・指導医・消化器がん外科治療認定医
日本肝胆膵外科学会 高度技能指導医
日本内視鏡外科学会 技術認定医
日本胆道学会 認定指導医
日本膵臓学会 認定指導医
日本がん治療認定医機構 がん治療認定医・暫定教育医
日本腹部救急医学会 腹部救急教育医
日本外科感染症学会 外科周術期感染管理認定医・外科周術期感染管理教育医
ICD (Infection Control Doctor)
日本化学療法学会 抗菌化学療法認定医
日本禁煙学会 認定専門医・Scientific Adviser


浅井 浩司 准教授,火曜日外来担当
東邦大学大橋病院 院内広報記事 "The Specialist"
日本肝胆膵外科学会 高度技能専門医
日本外科学会 専門医・指導医
日本消化器外科学会 専門医・指導医
日本内視鏡外科学会 技術認定医
日本消化器病学会 専門医
日本消化器内視鏡学会 専門医
日本消化器外科学会 消化器がん外科治療認定医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医
日本胆道学会 認定指導医
日本膵臓学会 指導医
日本肝臓学会 専門医
日本腹部救急医学会 腹部救急教育医
ICD (Infection Control Doctor)
手術支援ロボット(da Vinci)術者認定

他院研修経験
 2000年6月~2002年5月
 栃木県立がんセンター レジデント
 2007年4月~2008年3月
 英国 King’s College Hospital, Liver transplant Unit, Surgical fellow
 2013年10月~2014年3月
 岩手医科大学外科,がん・感染症センター都立駒込病院 肝胆膵外科,東京医科大学外科
 2019年10月~
 国立成育医療研究センター臓器移植センター移植外科(2019年12月~非常勤医師)


渡邉隆太郎 助教,火曜日外来担当

日本外科学会 専門医

場所

月曜日:
 2階 外科外来 渡邉 学 教授
火曜日:
 1階 化学療法室 浅井浩司 准教授
 2階 外科外来 渡邉隆太郎 助教

お問い合わせ先

東邦大学医療センター大橋病院 外科外来
電話03-3468-1251

お問い合わせ先

東邦大学医療センター
大橋病院 肝胆膵外科

〒153-8515
東京都目黒区大橋2-22-36
TEL:03-3468-1251(代表)