学術活動

学術活動

透析療法を受けているご本人・ご家族の皆様にお願い

 一般社団法人日本透析医学会は、透析医療機関を通じて透析療法の現状をまとめた統計資料を作成しています。この資料は、皆さまの透析治療の質を高めるために作成されるガイドラインや、透析医療にかかわる適切な保険診療設定、施設内での診療、教育にも利用されています。資料の一部は、「わが国の慢性透析療法の現況」としてまとめられ、日本透析医学会ホームページでも公開しております。このように本学会の統計資料は、医学的側面だけでなく社会的側面からもわが国の透析医療の質の向上に大きく寄与しています。
 この統計資料では、透析医療を受けている皆さまの性別、年齢、導入年月、原疾患、県名等が登録され、毎年一回、12月31日時点での治療方法や転帰、検査データが調査されています。調査は国の倫理指針に則り、患者氏名や生月、生日は暗号化された患者識別コードに転換され実際されます。集められたデータから皆様の個人情報を再現することは不可能ですのでご安心下さい。本統計調査はわが国で透析治療を受けるすべての患者さんを対象に行われていますが、ご自身の参加について疑問をお持ちの際は施設担当者へ、調査内容等につきましては下記学会担当者までお問い合せくださいますようお願いいたします。本透析調査に不参加の場合でも、皆さんが何ら不利益を被ることはありません。
 日本透析医学会は、透析医療の質を向上させるために引き続き努力を続けてまいりますので、今回の調査につきましてはご理解下さいますようお願い申し上げます。

一般社団法人日本透析医学会
理事長 武本佳昭
統計調査委員長 花房規男
〒113-0033
東京都文京区本郷2-38-21
アラミドビル2F
TEL:03-5800-0790

臨床情報・検体の研究利用に関するお知らせ

当院では、以下の臨床研究に既存情報の提供のみを行う機関として参加しております。この研究は、患者さんの診療情報を用いて行います。このような研究は、厚生労働省・文部科学省の「人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針」(令和3年文部科学省・厚生労働省・経済産業省告示第1号)の規定により、研究内容の情報を公開することが必要とされております。この研究に関するお問い合わせなどがありましたら、以下の問い合わせ先へご照会ください。

研究課題名:本邦の常染色体優性多発性嚢胞腎(ADPKD)患者における脳動脈瘤の発症とスクリーニングの実態調査

[研究代表機関名・研究代表者名・所属]
北海道大学病院リウマチ・腎臓内科 講師・診療准教授 西尾 妙織

[共同研究機関名・研究責任者名]
順天堂大学医学部附属順天堂医院 泌尿器科:藤 智
東京女子医科大学 血液浄化療法科:土谷 健
大阪市立大学 代謝内分泌病態内科学:仲谷 慎也
大阪府済生会中津病院 腎臓内科:嶋津 啓二
京都医療センター 腎蔵内科:瀬田 公一
慶應義塾大学医学部 腎臓内分泌代謝内科:内山 清貴
国立成育医療研究センター 腎臓・リウマチ・膠原病科:佐藤 舞
済生会松阪総合病院 内科・腎臓センター:石川 英二
湘南鎌倉総合病院 腎臓病総合医療センター:日高 寿美
竹田綜合病院 内科:三戸部 倫大
東京慈恵会医科大学 総合診療内科:花岡 一成
虎の門病院 腎センター内科:星野 純一
虎の門病院分院 腎センター内科:諏訪部 達也
新潟大学医歯学総合病院 腎膠原病内科:成田 一衛
藤田医科大学医学部 腎臓内科学:林 宏樹
琉球大学 大学院医学研究科育成医学(小児科)講座:中西 浩一
久留米大学医学部 内科学講座 腎臓内科部門:森山 智文
聖マリアンナ医科大学病院 腎臓高血圧内科:市川 大介
筑波大学附属病院 腎臓内科:山縣 邦弘

[既存情報の提供のみを行う機関]
日本腎臓学会認定教育施設
日本腎臓学会ホームページ https://jsn.or.jp/jsninfo/about/facilities/

[研究の意義]
常染色体優性多発性嚢胞腎(Autosomal Dominant Polycystic Kidney Disease: ADPKD)は最も多い遺伝性腎疾患であり、本邦では3,000-7,000人に一人の罹患率と推定されています。ADPKDは大小さまざまな腎嚢胞が多発し、その増大に伴い腎容積が増加し腎機能が低下する疾患です。腎臓以外に肝臓、膵臓に嚢胞が多発するだけでなく、高血圧や脳動脈瘤など全身に様々な合併症があります。ADPKDに伴う脳動脈瘤は、一般より約2-7倍発症頻度が高く、脳動脈瘤破裂による脳出血は患者さんの生命予後に大きく影響する重篤な合併症です。
日本では、多くの施設でADPKD患者さんに対して脳血管を立体画像化するMRA(磁気共鳴血管撮影法)検査を用いた脳動脈瘤スクリーニングが行われていると予想されますが、海外では費用の点から否定的な報告が少なくありません。残念ながら、未だ本邦のADPKD患者さんに対する脳動脈瘤の実態は調査されておらず、今後MRA検査によるスクリーニングを勧めていくべきかどうか判断材料に乏しく不明な点が多々あります。

[研究の目的]
本研究は、厚生労働科学研究費補助金難治性疾患等政策研究事業(難治性疾患政策研究事業)難治性腎疾患に関する調査研究班、日本腎臓学会・日本小児腎臓病学会の協力のもとに行うものです。
日本腎臓学会および日本小児腎臓病学会の専門医の存在する施設にADPKD患者さんの脳動脈瘤に関する1次アンケートを行いました。本研究は、1次アンケートに対する回答が得られた217施設のうち、各施設の倫理委員会の承認が得られた施設にさらに詳細な2次アンケート(以下(1)~(5))を送付します。(1)脳動脈瘤の発症率、(2)脳動脈瘤の破裂・治療率、(3)脳動脈瘤スクリーニング施行率、(4)スクリーニングによる新規脳動脈瘤発見率、(5)脳動脈瘤の発症部位、形態、個数などの解析を行います。

[研究の方法]
〇対象となる患者さん
本研究の対象となる患者さんは、共同研究機関および既存情報の提供のみを行う機関に2015年4月から2021年6月の間に通院、或いは入院したADPKDの患者さんです。
〇研究に用いる情報の種類
利用させていただくカルテ情報は下記です。
① 脳動脈瘤の有病率
② 脳動脈瘤破裂の有無
③ 脳動脈瘤MRAスクリーニング検査の頻度及び結果
④ 脳動脈瘤に対する治療の有無
⑤ 脳動脈瘤に対する治療内容

[研究実施期間]
実施許可日~2023年3月31日

[外部への試料・情報の提供]
研究に利用する患者さんの情報に関して、お名前、住所など、患者さん個人を特定できる情報は削除して管理いたします。
研究実施に係るアンケート回答用紙は、研究用IDを使用し、研究対象者の個人が特定されることがないよう配慮し,郵送にて北海道大学病院 リウマチ・腎臓内科が収集致します。収集したアンケート回答用紙は、北海道大学病院 リウマチ・腎臓内科の鍵のかかるロッカーに保管し、厳重に管理します。
アンケート回答用紙から抽出した情報は,研究対象者の個人を特定できる情報とは関係のない研究用IDを付して管理し、研究対象者の秘密保護に十分配慮します。また、暗証番号付きUSBメモリなどのメディアにいれて、北海道大学病院 リウマチ・腎臓内科のカギのかかるロッカーに保管し、厳重に管理します。
研究成果は学会や学術雑誌で発表されますが、その際も患者さんを特定できる情報は削除して利用いたします。

[利益相反について]
本研究は、公的な資金(厚生労働省科学研究費補助金難治性疾患等政策研究事業「難治性腎疾患に関する臨床研究」)で賄われ、特定の企業からの資金は一切用いません。本研究で用いる製品等は存在せず、関連企業との間に金銭的利害関係、雇用関係は一切存在しません。従って、研究者が企業等とは独立して計画し実施するものであり、研究結果および解析等に影響を及ぼすことはありません。

[連絡先・相談窓口]

この研究について、研究計画や関係する資料、ご自身に関する情報をお知りになりたい場合は、他の患者さんの個人情報や研究全体に支障となる事項以外はお知らせすることができます。下記の連絡先までお問い合わせください。

また、上記の研究に情報を利用することをご了解頂けない場合は下記にご連絡下さい。

北海道札幌市北14条西5丁目
北海道大学病院リウマチ・腎臓内科 担当医師 西尾 妙織
電話 011-706-5915  FAX 011-706-7710

<実施医療機関の研究責任者の連絡先>
病院名:東邦大学医療センター大橋病院 腎臓内科
住所:東京都目黒区大橋2-22-36
電話:03-3468-1251
研究責任者:腎臓内科 職名 准教授 氏名:田中 友里

研究課題名:末期腎臓病の血清カリウム値と予後

研究機関名 東邦大学医療センター大橋病院
研究責任者 腎臓内科 職位・氏名 教授 常喜信彦

【研究の目的】
東邦大学医療センター大橋病院腎臓内科では、透析を必要とする末期の腎臓病患者における血清カリウム値が透析開始後の予後に与える影響について調査し、さらにその影響に対して、使用していた薬剤がどのように修飾を加えているかを調べることを目的として研究を計画しました。この研究で得られる成果は、今後の腎臓病診療における血清カリウム値の管理の改善につながります。

【研究対象および方法】
この研究は、(東邦大学医療センター大橋病院)倫理委員会の承認を得て実施するものです。
対象者:1993年1月~2018年12月までに東邦大学医療センター大橋病院(旧東邦大学医学部付属大橋病院)腎臓内科(旧第三内科)において腎不全により透析を開始した方を対象とします。この間に透析を開始した方は750名ほどとなり、対象者に該当します。
方法:診療録(カルテ)から抽出したデータを解析します。

【研究に用いられる試料・情報】
情報:病歴、診療の治療歴、各種検査結果、透析開始後3年間の通院歴

【研究組織】
当院のみで行う研究です。
代表施設名:東邦大学医療センター大橋病院
研究代表医師:常喜信彦 役職:教授

【個人情報について】
研究に利用する情報は、患者様のお名前、住所など、個人を特定できる個人情報は削除して管理します。また、今回の研究で得られた成果を、医学的な専門学会や専門雑誌等で報告することがありますが、個人を特定できるような情報を利用することはありません。

本研究に関してご質問のある方、診療情報等を研究に利用することを承諾されない方は、下記までご連絡下さい。その場合でも、患者様に不利益になることはありません。また対象者の意思表示が困難な場合は、親族の方、あるいはそれに準ずる方を代諾者として下記までご連絡いただきたく思います。

【連絡先および担当者】
東邦大学医療センター大橋病院 腎臓内科
職位・氏名 教授 常喜信彦
電話 03-3468-1251 内線 7942

研究課題名:末期腎臓病患者の鉄動態と予後

研究機関名 東邦大学医療センター大橋病院
研究責任者 腎臓内科 職位・氏名 教授・常喜信彦

【研究の目的】
東邦大学医療センター大橋病院腎臓内科では、末期腎臓病患者様の鉄の欠乏が、その後の健康状態に与える影響について、またその影響が栄養状態を考慮して判断する必要性がある可能性について検証することを目的として本研究を計画しました。
この研究で得られる成果は、腎臓病患者様の鉄欠乏状態の正しい把握と鉄補充療法の指標つくりに大きく貢献することが期待されます。

【研究対象および方法】
この研究は、東邦大学医療センター大橋病院倫理委員会の承認を得て実施するものです。
対象者:1992年8月~2020年8月までに東邦大学医療センター大橋病院腎臓内科において、末期腎臓病により維持透析を開始され、2年間経過を診た方となります。この間に透析を開始した方は900名ほどとなり、対象者に該当します。
方法:診療録(カルテ)から抽出したデータを解析します。

【研究に用いられる試料・情報】
情報:透析開始に至るまでの腎臓病の病歴、腎臓病以外の疾患の治療内容、透析を行う直前の採血検査結果、画像検査結果、また、透析開始後の通院状況と健康状態情報

【研究組織】
当院のみで行う研究です。
代表施設名:東邦大学医療センター大橋病院
研究代表医師:常喜信彦 役職:教授

【個人情報について】
研究に利用する情報は、患者様のお名前、住所など、個人を特定できる個人情報は削除して管理します。また、今回の研究で得られた成果を、医学的な専門学会や専門雑誌等で報告することがありますが、個人を特定できるような情報を利用することはありません。

本研究に関してご質問のある方、診療情報等を研究に利用することを承諾されない方は、下記までご連絡下さい。その場合でも、患者様に不利益になることはありません。またご本人に代わり親族の方が質問、あるいは研究への診療情報使用について承諾しないことを意思表示することもできます。ご遠慮なくお申し出ください。

【連絡先および担当者】
東邦大学医療センター大橋病院 腎臓内科
職位・氏名 教授 常喜信彦
電話 03-3468-1251 内線 7942

研究課題名:末期腎臓病患者におけるHb値と心筋障害

研究機関名 東邦大学医療センター大橋病院
研究責任者 腎臓内科 職位・氏名 教授 常喜信彦

【研究の目的】
東邦大学医療センター大橋病院腎臓内科では、末期の腎臓病患者における貧血の重症度が心筋細胞に与える悪影響について調査することを目的として、本研究を計画しました。この研究で得られる成果は、今後の腎臓病診療における腎性貧血治療において、適切なHb値を設定する根拠となる可能性があり、腎臓病患者の貧血診療の改善につながります。

【研究対象および方法】
この研究は、(東邦大学医療センター大橋病院)倫理委員会の承認を得て実施するものです。
対象者:2010年1月~2021年10月までに東邦大学医療センター大橋病院腎臓内科において腎不全により透析を開始した方を対象とします。この間に透析を開始した方は400名ほどとなり、対象者に該当します。
方法:診療録(カルテ)から抽出したデータを解析します。

【研究に用いられる試料・情報】
情報:病歴、診療の治療歴、各種検査結果

【研究組織】
当院のみで行う研究です。
代表施設名:東邦大学医療センター大橋病院
研究代表医師:常喜信彦 役職:教授

【個人情報について】
研究に利用する情報は、患者様のお名前、住所など、個人を特定できる個人情報は削除して管理します。また、今回の研究で得られた成果を、医学的な専門学会や専門雑誌等で報告することがありますが、個人を特定できるような情報を利用することはありません。

本研究に関してご質問のある方、診療情報等を研究に利用することを承諾されない方は、下記までご連絡下さい。その場合でも、患者様に不利益になることはありません。またご本人に代わり親族の方が、質問あるいは研究への診療情報使用について承諾しない旨、意思表示することもできます。ご遠慮なくお申し出ください。

【連絡先および担当者】
東邦大学医療センター大橋病院 腎臓内科
職位・氏名 教授 常喜信彦
電話 03-3468-1251 内線 7942

現在進行中の臨床研究について以下の通りお知らせいたします

東邦大学医療センター大橋病院腎臓内科は、研究機関として我が国の医学発展を目指すという使命があります。当科で拝見させていただいている患者さんで該当する方には、以下のような臨床研究にご同意いただいた上で研究対象とさせていただいてます。
なおいずれの研究も、個人情報保護法(平成15年法律第 57号)に基づく東邦大学医療センター大橋病院個人情報保護方針を順守し、かつ大橋病院倫理委員会にて承認された上で進行しております。

①血液透析中の腎性貧血患者に対するエポエチン ベータペゴル製剤投与時の維持ヘモグロビン値の予後の評価(PARAMOUNT-HD study)
承認番号 13-28

②透析開始時の心血管スクリーニングからみた慢性腎臓病診療の実態調査-臨床観察的コホート研究
承認番号 13-52

③透析開始時の心血管スクリーニングからみた慢性腎臓病診療の実態調査
承認番号 13-61

④経皮的血管内カテーテル治療後の慢性期コレステロール塞栓症の実態に関するコホート研究
承認番号 13-58

⑤腎臓病特有の肺動脈圧上昇とその機序の解明
承認番号 13-59

⑥保存期慢性腎臓病の腎性貧血治療における早期介入治療と従来治療の心血管予後と費用対効果に対する多施設共同、オープンラベル、ランダム化平行群間比較試験
承認番号 13-70

⑦透析患者の重症感染症発症に対するプロカルシトニン(PCT)測定の有用性評価
承認番号 13-64

論文・学会発表

お問い合わせ先

東邦大学医療センター
大橋病院 腎臓内科

〒153-8515
東京都目黒区大橋2-22-36
TEL:03-3468-1251(代表)