1分でも早く治療を開始せねばならない疾患から、数十年間に何回も再発と回復を繰り返しながらゆっくりと進行するものまで、神経疾患は多岐に渡ります。これらの疾患すべてを、分け隔てなく治療していくことを基本的な方針にしています。

たとえば脳卒中は急性期にいかに早く回復可能な組織が残っている間に治療を開始できるかに、治療の成否がかかってきます。そのために、脳外科と協力し脳卒中センターを運営し、急性期患者の受け入れをスムーズに行えるようにしています。また再発と回復を繰り返しているうちに治療が無効になっていく多発性硬化症という疾患の再発抑制をはかるためには、慎重に病勢を見極めた上で数々の先進的な治療薬を使用しています。