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よくあるご質問

頭痛についてのQ&A

  • ズキンズキンと脈打つような強い痛みは、片頭痛によくみられる症状です。片頭痛はとくに女性に多く、月経や妊娠・出産など女性ホルモンが大きく変動する時期や、疲労・ストレスなどによって症状が重くなる傾向があります。他にも主な症状として、
    • 頭痛が起きる前にチカチカした光などが見えることがある
    • 階段の昇り降りなど体を動かすと頭にガンガン響く
    • 吐き気を伴うこともある
    • 光や音、においなどに過敏になる
    などがあげられます。
    片頭痛はその名のとおり、頭の左右どちらか片側に痛みが生じることが多いのですが、実際には頭の両側に痛みを感じるケースも多くあります。「片頭痛は頭の片側だけが痛くなる病気だから自分は違う」と思い込んでいる方も多いようですが、上記のような症状がある場合は一度神経内科を受診することをおすすめします。
  • 片頭痛の治療は、下記の2つに大きく分けられます。

    1. 急性期治療(頓挫療法)
      頭痛が起きたときに、鎮痛剤でできるだけ早く痛みを鎮める治療法
    2. 予防療法
      頭痛がない日も予防として薬を服用。頭痛の発作を起こりにくくするとともに、頭痛が起きた場合に症状を軽くするための治療法
    頭痛の発作の回数や、頭痛による生活の影響などを考慮しながら、上記のどちらかの治療を重点的に行ったり、あるいはふたつ組み合わせて治療します。

    急な痛みが起きたときだけ市販薬で痛みを鎮めることも可能ですが、「頭痛の発作の回数の減少」「頭痛の程度の軽減」「頭痛の持続時間の短縮」を目指し、頭痛による日常生活への悪影響を最小限にしていくためには、定期的に専門的な治療を続けるのが理想的です。
  • 片頭痛は多くの場合10代頃から発症します。そのまま40代、50代まで続くことはありますが、50代になって突然片頭痛が起こるということは基本的にありません。
    自分では片頭痛だと思っていても、実は別の病気が隠れていることもあります。ぜひ一度、神経内科で精密な検査を受けることをおすすめします。
  • 急激に現れる頭痛でとくに注意しなくてはならない症状として、下記のふたつがあげられます。

    1. 頭をいきなりバットなどで叩かれたような強い衝撃を伴う頭全体の痛み
    2. 高熱を伴う、頭全体が割れるような痛み
    1についてはクモ膜下出血の恐れがあります。この場合、脳外科を受診していただくほうがより迅速な処置が可能となります。
    2については髄膜炎の恐れがあります。この場合は神経内科で診断・治療を行います。
  • いろいろな原因で起こりますが、クモ膜下出血、脳腫瘍というような、生命に影響を与えるような病気、または片頭痛のように長年にわたって悩まされる病気のほかに、夏になると、忘れてはならない頭痛に、軽度の熱中症があげられます。
    十分に水分を取り、睡眠不足にならぬように気をつけて、体調の自己管理を図るようにしましょう。

    環境省熱中症予防情報サイトが参考になります。

感覚障害や麻痺についてのQ&A

  • 気になる程度であれば問題にならないことが多いですが、下記のようなことがあるのであれば神経内科を受診してください。
    • ペットボトルのふたが開けられない
    • 箸をもてない
    • 物をつかめない。つかんでもすぐに落とす
    • 歩くときにどちらか片方に寄ってしまう
    • 体を動かすときに、右側は普通に動かせるが、左側は動きが鈍いなどといったような左右差がある
  • このように「気がする」というレベルであれば、基本的に大きな病気の心配はないといえます。
    神経に何らかの異常が起きて感覚障害が生じると、主に下記のような症状がみられるようになります。
    • 入浴するとき体の一部が、お湯の温かさがわからない
    • 体の一部が正座していた後のようにびりびりとしている
    「気がする」だけで、上記のような具体的な症状がない場合は、まず病的なものではないと考えてよいでしょう。
    上記のような症状が起きた場合には、神経内科を受診してください。
  • しびれの感覚には個人差があり、しびれの状態を伴う疾患もさまざまです。また、あくまでも一時的なもので、自然と治るケースも多くあります。「しびれがあるからこういう病気」と一概に断定はできませんが、もし両手・両足の先にビリビリと電気が走るような感覚があるのなら、全身の末梢神経の異常による病気が疑われます。このような場合は速やかに神経内科を受診してください。
    長い間しびれが続いていたり、腰や背中などに痛みを伴う、手足が動かしづらいなどの症状がある場合は、背骨などに問題がある可能性があります。この場合はまず、整形外科を受診することをおすすめします。

もの忘れについてのQ&A

  • もの忘れは10代頃からごく普通に起きていることですが、年齢を重ねるとともに「記憶力が低下しているのは老化のせいなのか、それとも認知症などの病気のせいなのか」など気にされる方が多くなってきます。もの忘れはあくまでも自覚的な問題ですので、「こういうサインが現れたら病院へ」という目安のようなものはとくにありません。「以前と比べてだいぶもの忘れがひどくなった」など、ご自分で「ちょっとおかしいな」と変化や異常に気がついたときに、ぜひ一度かかりつけの病院で診察を受けてみてください。
    目黒区、世田谷区では、地域の医療機関が連携して患者さんの治療をサポートする「目黒区認知症連携パス」「世田谷区認知症診断地域連携クリティカルパス」が運用されています。当院もそのネットワーク病院のひとつとして、地域の病院との連携のもと、診療を行っています。

お問い合わせ先

東邦大学医療センター
大橋病院 脳神経内科

〒153-8515
東京都目黒区大橋2-22-36
TEL:03-3468-1251(代表)