診療方針

大橋病院では、優しい心、親切な心のこもった医療を提供することをモットーとしていますので、なるべくわかりやすい言葉で、患者さんが納得して治療に臨めるように丁寧な説明を心がけています。また、慢性の病気でも急に悪化したような重症度の高い患者さんに関しましては、出来るだけ早期に社会復帰できるよう積極的に入院療法を行っております。そして、多くの診療科との連携が必要な場合がありますので、病院内での連携も密に行いながら診療を行っております。

まずは一般皮膚科からスタート。「全員が同じレベルに」

若手医師の育成においては、専門外来などを通じて早い時期から1つの領域に特化して学んでいくのではなく、まずは全員が同じレベルで診察できるよう皮膚科全般を勉強してもらうように意識しています。上級医の指導の下、多くの実践経験を積みながら皮膚科専門医を目指し、その上で各自が興味のある分野を深く学んでもらいたいと考えています。
また研究では臨床研究を中心に、アトピー性皮膚炎の患者さんの副腎皮質機能にまつわるものや、2018年から使用可能となった生物学的製剤の実臨床データ収集などを行っています。

守備範囲の広さは、苦労を超える魅力になる

「皮膚は内臓の鏡」というフレーズがあるように皮膚そのものの疾患だけでなく、内臓疾患などの症状が皮膚に出ているケースも少なくありません。また、新生児から高齢者まで年齢を問わず患者さんがいらっしゃいますので、年齢に合わせた生理機能の把握も必要ですから、その守備範囲は広く、多様な知識が要求される診療科だと言えるでしょう。
先述の通り、皮膚科医は皮膚も診られる内科医であり、外科医であり、病理医でもあります。これはこの診療科ならではの魅力です。皮膚疾患は目で見て良くなった、悪くなったが分かりやすいですから、患者さんとそれを共有できることも魅力だと言えるでしょう。