教育・研修

当科では初期臨床研修を修了し、皮膚科の専攻を希望される医師に対して、後期臨床研修を充実させて、皮膚疾患の診断・初期治療、手術・検査の技術、病理組織学的所見の判断力を有する皮膚科医の育成をめざしています。

診療の時には、はじめに問診を行い、鑑別疾患や必要な検査を自分自身で考えることも重要ですが、皮膚科は皮膚の所見を実際に眼で見て触って、多くの疾患を経験することが重要ですので、上級医の診察に一緒についてもらいながら、学んでいただきます。しかし、自分で考えることも重要なため、入院患者さんに関しては、患者さんにご協力いただきながら時間をかけて問診を取り、鑑別疾患や必要な検査などを上級医とともに考えてもらい、診療にあたって頂きます。

また、皮膚科疾患は内科疾患や、その他の科の疾患に伴って生じることが多くそれらの初期治療などの知識は必要であるため、将来皮膚科を専門にしない研修医にも、医師として皮膚科疾患に適切に対応できる基本的な診察能力を修得するよう指導しています。学生に対しては、皮膚科の魅力が伝わるように、多くの皮膚疾患を経験していただき、処置なども一緒に行います。

外来患者はコモンディジーズから重症度の高い疾患と様々で、外来患者数は1日平均60名おり、豊富な臨床経験を積むことが可能です。また、年間手術件数は約500件で、研究の面では、指導医との連携しながら様々な研究結果を報告しています。

2021 年度 東邦大学医療センター大橋病院皮膚科研修プログラム